883 / GRAZIE MILLE : MARTON (4961742) 1999
本作はCDエキストラ仕様になっており遊び心もたっぷりなのですが、全曲の歌詞を表示させながら聴くことが出来たり、スロット・マシーンのゲームで「VIAGGIO AL CENTRO DEL MONDO」のビデオ・クリップが二種類見れたり、マックス・ペッツァリのおしゃべりが見れたりとけっこう飽きずに楽しめます。肝心の音楽の方は、まさに成熟と言って良いほどの完成度で、全く「捨て曲」の無い見事な内容です。ジョヴァノッティ
883 / GLI ANNI : MARTON (FRI 12842) 1998
883の最新アルバムです。すでにNHKの「イタリア語会話」でもオンエアされた「VIAGGIO AL CENTRO DEL MONDO」は、東京都内で撮影されたビデオ・クリップとなっており、思わずディーヴォを思い出してしまいました。いつもひねったジャケット・デザインで楽しませてくれますが、今回はほとんど受けを狙ったとしか言いようがないほど日本的なものがアルバム全体を覆っており、まずはタイトルの「GRAZIE MILLE」にちゃんと「どうもありがとう」と記されていたり、CDには日本と同様の形の帯が付いていたり、ジャケットの絵はまんま六本木か西麻布といった感じで、さらに大昔に流行した赤と緑のめがねが同封されており、ジャケット内の3D写真を拝むことが出来る仕組みには驚かされます。
ハーレー・ダヴィッドソン883から名前をとった883(オット・オット・トレ)は、マックス・ペッツァリとマウロ・レペットとその学生時代の仲間で結成され、89年に「123 JOVANOTTI」なるTV番組に出演したことがきっかけで、ジョヴァノッティのプロデューサーであるクラウディオ・チェッケットと知り合います。91年に新人の登竜門である「カストロカーロ」に出場し好評を得たことにより、チェッケット・プロダクションの一員としてデビューを果たします。92年のデビュー・アルバムでいきなり1位を獲得するという偉業を果たし、勢いにのって出したシングル「SEI UN MITO」もチャートのトップに
あがり、彼らはまたたく間にトップ・アーティストにのし上がりました。93年のセカンド・アルバムはなんと130万枚を売り上げ、"フェスティヴァルバール93"では優勝を勝ち取りました。95年のサード・アルバム発表後マウロがハリウッド進出のため脱退しますが、マックスはバンドの態勢を整え直し、ブラス・セクションまで加えてなんと10人編成になります。その後はマックスのソロ・プロジェクトとして活動を続けていますが、相変わらずヒット・チャートを驀進中のようです。さて、本作は883の集大成と言えるヒット曲満載のベスト・アルバムです。全18曲中14曲がシングル・ヒットで、最新シングル「IO CI SARO'」をはじめ、彼らにとって最大のヒット曲である「COME MAI」やデビュー曲「HANNO UCCISO L'UOMO RAGNO」のデモ・ヴァージョンも入って、超徳用盤となっています。サウンド的には往年のノマーディやリトゥフィバを彷彿とさせますが、見た目とは違いハウスやラップとは無縁の正統派です。同名タイトルのビデオも発売され、ますます躍進する883に今後も要注目です。(ピクチャー・レーベル・デザインが二種類あり、後ろの小さな穴から覗いて選べるようになっています。)