DANILO AMERIO



DANILO AMERIO / FIDATI DEL TUO CUORE : NAR (NAR 2164 2) 1999

WAIT!!  個人的には今年最大の収穫となったCDをご紹介しましょう。このダニーロ・アメーリオの資料が全く無いので正確な生年月日は分かりませんが、彼の名前を最初に見ることが出来るのがウンベルト・トッツィの87年のアルバム『INVISIBLE』ということから、60年〜65年頃の生まれだと推測出来ます。コーラス部隊のひとりとしてアルドー・デ・スカルツィやラフに混じってダニーロもしっかりとクレジットされており、この頃のトッツィのツアーでもコーラスをやっていたようです。彼が作家として注目されるきっかけとなったのは、おそらく90年のサンレモ音楽祭においてアンナ・オクサに「DONNA CON TE」を書いたことでしょう。その後ダニーロ自身もアルバム『LATO LATINO』でソロ・デビューを果たしています。また、94年のサンレモ音楽祭の新人部門に「QUELLI COME NOI」で、翌95年にもサンレモ音楽祭の新人部門に出場し「BISOGNO D'AMORE」を歌って見事部門優勝を果たしていますが、その後音沙汰がありませんでした。

WAIT!! さて、本作はダニーロの4作目となるようですが、正直言ってぶっ飛びました。歌声がまるでトッツィであり、ザリッロのようでもあり、美しいメロディーとアレンジの絶妙な溶け込み加減がバリョーニとも言える、最高の”しゃがれ声ヴォーカル”を聴かせてくれているのです。さらにオクサの「DONNA CON TE」をスペイン語でセルフ・カヴァーしており、こちらの仕上がりも最高です。他に2曲ほどスペイン語の、明らかにセルフ・カヴァーと思しき曲があるのですが思い出せません。というか、ダニーロ自体スパニッシュ系の血を引いているような気がします。パオロ・ヴァレージマルコ・マジーニの声にも近く、当然コーラスにも参加しているダニーロは、本当に素晴らしいアーティストですので、だまされたと思って一度聴いてみて下さい。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE