BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / NUDO : EMI (8 23620 2) 1997
BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / NUDO : NEXUS (KICP 593) 1997
BANCO DEL MUTUO SOCCORSO / LE ORIGINI : RICORDI (ACDMRL 384622 2) 1996
日本盤のみ先行発売していたバンコの新作「ヌード」が二枚組にヴォリュームアップしてイタリア本国発売されました。なんとあの興奮の坩堝の日本公演からも4曲ライヴ収録されています。予想ではもっと日本公演の音源が多く収録されると思っていましたが、意外に少なかったので残念ではありますが、なんと言っても日本でのライヴがイタリア盤として正規発売されたことが大きな驚きであり喜びです。またイタリア盤の制作に際し新たに録音された15分に及ぶバリバリの新曲、「NUDO組曲」でのバンド全体のスリリングな演奏には開いた口が塞がりません。80年代はあんなにおとなしかったのに、いったいどうしちゃったんでしょうか。このバンコの動きが最近のイタリアン・プログレ界に見切りを付けていた人たちを興奮させ再び目を向けさせたという貢献度はかなりのものと判断出来るでしょう。これを"プログレッシヴ"と呼ばずして、プログレッシヴ・ロックは語れません。
97年に初来日を果たしたバンコのライヴ・アルバムが日本先行で発売になりました。当初はアンプラグド・ライヴと聞かされましたが、結局スタジオでのアンプラグド演奏に4曲のみライヴ収録という構成になっています。バンコ・ファンであればこの『ヌード』というタイトルを聞いてすぐにピンと来たはずですが、91年のファーストとセカンド・アルバムの再録化(デジタル楽器化)に対抗して制作された生演奏ヴァージョンと言えます。収録曲は来日公演とほぼ一緒で、そういう意味ではあのライヴの余韻に浸るのに絶好のアイテムとなるでしょう。アンプラグド状態でもヴィットリオを始めとしたメンバーの驚異的なテクニックを堪能出来ます。(この演奏技術の誇示もヴィットリオの計算に入っていたのでしょうが..)しかし、このご時勢でこれだけアグレッシヴな演奏やポジティヴな活動を見せられてしまうと、他のバンドの存在が霞んでしまうほどです。まだまだ長生きしそうなバンドですね。
PFMと並ぶ実力派バンド、バンコの初期名盤からのベスト的オムニバス盤です。まず貴重な音源としては72年の正式デビュー以前のアルバム『DONNA PLAUTILLA』から5曲初CD化収録されていることでしょう。粗削りながらも後のバンコ・サウンドの母体が感じられます。そして初期3枚のアルバムからの代表曲のほとんどが聴けます。バンコはツイン・キーボードによる音の構築と、ジャズ的要素を取り入れたスリリングな演奏が堪能出来るバンドですが、その音の壁を縫って歌うジャコモおじさんのリード・ヴォーカルがとても気持ち良いです。個人的にはサード・アルバム『自由への扉』が好きなのですが、まずはこの2枚組のCDを聴いてからお好きなオリジナル・アルバムを聴かれることをお薦めします。