FRANCO CALIFANO



FRANCO CALIFANO / TU NELL'INTIMITA' : NAR (NAR 21632) 1999

WAIT!!  1938年9月14日トリポリ生まれのフランコ・カリファーノは、独特のしゃがれたバリトン・ヴォイスが魅力的なカンタウトーレです。自由で創造力に満ちた幼年時代を過ごし、勤勉だったものの学校で勉強するどんな理論よりも、実生活での経験を好みました。彼の書く曲、とりわけローマ方言を使った歌詞の魅力は絶賛され、評論家から「今世紀最大の詩人」、「ローマのブレル」、「音楽のパゾリーニ」などと形容されて来ました。カリファーノは72年にデビューしていますが、彼の名が一躍有名になったのは、60年代末から彼の曲がミーナミア・マルティーニヴァノーニなどによって歌われたことにあります。彼自身も「MA CHE PIAGNI A FA'」、「VIVERE PER VIVERE」、「MINUETTO」などの代表曲を多数持っています。サンレモ音楽祭にも88年に「IO PER LE STRADE DEL QUARTIERE」で4位に入賞、94年にも「NAPOLI」で入賞を果たしており、60才を過ぎた現在でも元気に活躍してくれているのが嬉しいです。WAIT!!

 さて、本作は4年ぶり23枚目のアルバムになりますが、これまでに発表して来た自らの代表曲の再録音と新曲で構成されています。タンゴ調のタイトル曲に始まり、「ROMA NUDA」、名曲「LA MIA LIBERTA'」、「TUTTO IL RESTO E NOIA」と進み、極めつけはあのサーカスの「ミスター・サマータイム」の原曲である「UN'ESTATE FA」でしょう。フランスのミシェル・フゲインの大ヒット曲「UNE BELLE HISTOIRE」(原田知世もカヴァー) を、カリファーノがイタリア語詞を付けてホモ・サピエンスが歌ったものですが、このカリファーノのヴァージョンも哀愁たっぷりで懐かしい感動を誘ってくれます。渋好みの方にお薦めの1枚です。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE