CASINO ROYALE / CRX : MERCURY (534 983-2) 1997
1987年にミラノで結成されたカジノ・ロヤーレは当初、60年代のジャマイカン・スカを取り戻したクラッシュ、デキシー・ミッドナイト・ランナーズ、スペシャルズなど、80年代初頭のイギリスのシーンに影響を受けた音楽を演奏していました。ほどなく、英語による3枚のアルバム『SOUL OF SKA』('88)、『JUNGLE JUBILEE』('90)、『TEN GOLDEN GUNS』('90)を発表し、ロンドンでの二大スカ・フェスティヴァルに参加するなど、イギリスで活躍します。92年から活動の拠点をイタリアに移し、イタリア語の歌唱によるアルバム『DAINAMAITA』を発表しますが、イギリスのスタジオ、エンジニア、ミュージシャン、プロデューサーなどとのコラボレーションは継続していました。このアルバムは1万枚以上を売り上げ、イタリアのコンテンポラリー・ミュージック・シーンにおいて多くの人々に認知されるようになります。95年にはアルマメグレッタのアルバムをプロデュースしたことで知られるベン・ヤングが、アルバム『SEMPRE PIU' VICINI』のプロデュースを担当し4万枚を越えるヒットとなり、ウスティマーモやアルマメグレッタと並んで新しいポップ・ミュージックの代表となりました。さて本作は8枚目のアルバムとなりますが、今回もロンドンでレコーディング、ミックスされており、イタリア語で歌われている以外はイギリスのテクノ・クラブ系バンドと大差ありません。アルバムの最後に「私たちは20世紀に向けてもう準備OK! 音楽はいつも私たちの冒険なの! SEMPRE PIU' VICINI!」と、日本語で女性の語りが聞こえますが、一体何が言いたいのやら。なんで"20世紀"なんでしょう、誰か教えて!