CELESTE



CELESTE / SECOND PLUS : MELLOW (MMP 154) 1993

NOW LOADING!!  チェレステは69年の終わり頃に、サンレモのローカル・バンドであるイ・ラヴとイ・キャバリエーリ・デル・ソーレというふたつのバンドが合わさって結成された、イル・システマというバンドが元になっています。イル・システマとしては72年に第一回アヴァンギャルド・フェスティヴァルやダヴォーリ・ポップ・フェスティヴァルに「禿げ山の一夜」で出場したり、アルバムを一枚制作しています。メンバーの一人、エンツォ・メローニョはムゼオ・ローゼンバッハに参加しますが、残ったメンバーのうちチロ・ペッリーノ(Per,Key,Vo)とレオナルド・ラゴーリオ(Sax,Fl)が中心となって72年にチェレステが結成されました。74年にファースト・アルバム『チェレステ(PRINCIPE DI UN GIORNO)』を録音しますが、76年になってニュー・トロルスのヴィットリオ・デ・スカルツィの手によりグロッグ・レーベルから発売されています。グロッグが5枚しか作品を輩出しなかったことや、メロトロンの多用などの理由により、このアルバムは70年代のイタリアン・プログレにおいて”静”の部分をつかさどる重要な位置におかれています。ほとんど「キング・クリムゾンの宮殿」と同じフレーズが出て来たり、ピッキオ・ダル・ポッツォにも似たアヴァンギャルド性は今聴いても本当に名作だと思います。さて、本作は76年に録音されていた音源をもとに編成されたセカンド・アルバムのCD化です。元々バラバラに録った音源(デモ)の組み合わせなのでアルバムとしての流れ・完成度は稚拙なものですが、全12曲のうち4曲が91年にアナログ盤で限定300枚プレスで発売されたもの、残りがCD化に際し追加収録されたものとなっています。74年に映画のサントラを録音した経験を持っていますが、本作でのサウンドはまさにゴブリンそのものといった感じで、ジャズ・ロックに傾倒して来ています。音質は最低ですが視覚性があり、意外と没頭して聴くことが出来ます。チロ・ペッリーノはバンドが解散した78年以降様々なバンドに参加し、80年にアルバム『SOLARE』でソロ・デビューし現在までにニュー・エイジ・ミュージックに根ざした5枚のアルバムを発表しています。また彼は80年代後半からメロウ・レコードの設立に参加し、現在も希少音源と新人の発掘に精力的に関わっています。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE