LUCIO DALLA



LUCIO DALLA / LIVE @ RTSI : S4 (5020912) 2001 : DVD(2013219)

WAIT!! 超豪華絢爛なバックメンバー!

 ルーチョ・ダッラの映像作品も貴重なものです。 1978年12月20日のスタジオ・ライヴ形式ですが、とっても若いダッラがとても素敵です。 バック・メンバーを見てビックリ、なんとロンがメインのギタリストとして参加しており、1曲「I RAGAZZI ITALIANI」で歌っています。 また他のメンバーもとんでもなく、まだ結成前のスターディオのメンバーであるリッキー・ポルテーラ(ギター)とマルコ・ナンニ(ベース)、ジョヴァンニ・ペッツォーリ(ドラム)の3人も参加しています。 歌われる曲は「PIAZZA GRANDE」、「4/3/1943」、「ANNA E MARCO」など、彼のベスト・ヒット・ライヴと言っても過言ではないでしょう。 ロンの若々しさにも参りますが、ダッラ自身も若いころのフィル・コリンズそっくりで、得意のサックスも聴かせてくれます。イタリアン・ポップス・ファンは必携の1枚でしょう。



LUCIO DALLA / CIAO : BMG (74321 69636 2) 1999

WAIT!!  1943年3月4日ボローニャ生まれのルーチョ・ダッラは、幼い頃からジャズを聴いて育ち、独特の音感を身につけます。11才の時からハーモニカやクラリネットを吹き始め、ニュー・オーリンズ調のジャズを練習していました。彼は楽器の練習の傍ら作曲も始めましたが、プロとしての最初の仕事は61年にセカンド・ローマン・ニュー・オーリンズ・ジャズ・バンドにクラリネット奏者として参加したことです。63年にはカンタジーロ(音楽祭)に出場し、翌年ジーノ・パオーリのプロデュースによるシングル「LEI(NON E PER ME)」でデビューしました。ダッラが注目を浴びるようになったのは、70年にジャンニ・モランディに書いた「OCCHI DI RAGAZZA」がヒットしたことと、71年にサンレモ音楽祭に3度目の出場で「4/3/1943」を歌い3位に入賞したことでしょう。以降、フランチェスコ・デ・グレゴーリロン、モランディといったアーティストたちとの交流を続けながら、70年代にはなくてはならないカンタウトーレのひとりにまでなっています。WAIT!!

 さて、本作は3年ぶり23枚目の新作になりますが、まるでピンク・フロイドやアラン・パーソンズをほうふつとさせるヒプノシス風のジャケット・デザインが、期待感をそそります。音を聴いてみて、期待通りの開放感に思わずうきうきしてしまいました。相も変わらずのダッラ節が聴けますが、この人の世界に一度はまると脱出不可能になる恐れがありますので、ご注意下さい。面白いのが、66年のデビュー・アルバム『1999』のタイトル曲「1999」を再演していることで、ジャケット内でも当時の写真(右側)と現在の写真を並べていたり、なんとCDの終わりにシークレット・トラックとして66年のオリジナル・モノ・ヴァージョンが収録されていたりと、結構遊び心が感じられます。天を指差す手は、次世紀への自信表明でしょうか。プロデュースは相変わらずのマウロ・マラヴァージで、抜群のアレンジを聴かせてくれます。私自身はなんの迷いもなく、彼の最高傑作と断言しておきましょう。



LUCIO DALLA / CANZONI : BMG (74321 40062 2) 1996

NOW LOADING!!  ルーチョ・ダッラは60年代より活動しているカンタウトーレですが、ルーチョ・バッティスティなどと比べられることの多い超大物です。彼の音楽の特徴は誰も考えつかないようなコード進行の上に平気な顔をして美しいメロディーをのせてしまうところでしょう。いつもどんなことをやるのかが楽しみで、珍しく新譜の待ち遠しいアーティストの一人です。いったい何枚アルバムを出しているのか見当も付きませんが、次はこの人のアルバムを集めてみたいと思っています。とにかく今回は1曲目の「AYRTON」で泣きました。超バラードで、この辺で泣きのギターかなと思う所でしっかりギター・ソロが入るという予定調和の極致。そして2曲目からもうダッラ得意のポップス・ワールド、何も言えません。この2曲目「CANZONE」はシングル・カットされ、ハウス調にリミックスされたクラブ仕様になっており、一味違ったダッラ・ワールドが楽しめます。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE