NINO D'ANGELO / STELLA 'E MATINA : RTI (RTI 13582) 1999
1957年6月21日サン・ピエトロ生まれのニーノ・ダンジェロは本名をガエターノ・ダンジェロと言い、広場で歌ったり演劇の一部を脚色して演じたりして、スターになることを夢見る全ての南部の若者たちの目標になるように、少しずつ経験を積み上げました。ニーノはまず映画俳優として彼のキャリアをスタートさせ、76年にはシングル「A STORIA MIA」でデビューします。86年にはサンレモ音楽祭に「VAI」で出場し、7位に入賞しました。これまでに16本の映画と12本の演劇に出演していますが、重要なのは彼はスターであり自作のカンツォーネ・ナポリターナ歌手だということです。現在までになんと30枚ものアルバムを発表していますが、それは彼がスター俳優として主題歌・挿入歌、カンタウトーレとしてのオリジナル曲、そして伝統のナポリターナなどを数多く吹き込んで来ているからでしょう。彼の曲は一聴すると全てナポリターナに聴こえてしまいますので、北部の人には中々受け入れられないこともあるようです。 さて本作は昨年発表された2枚組のベスト盤『CUORE D'ANGELO』に次ぐ作品で、今年(99年)のサンレモ音楽祭出場曲「SENZA GIACCA E CRAVATTA」を含むオリジナル盤と、ナポリターナ・クラシックスを収録したボーナス盤を足した2枚組徳用盤となっています。地中海の香りをふんだんに取り入れながらも、イタリアン・ポップスとして上質な音楽を聴かせてくれますので、どなたにでもお薦め出来ます。ナポリターナ・サイドでは、有名な「カタリ」や「君にくちづけを」を始め、ジャルディーノ・デイ・センプリチも取り上げていた「アンジェラ」など、なぜかどの曲も懐かしさに満ち溢れています。