DANIEL SENTACRUZ ENSEMBLE / SOLEADO : EMI (EOS-80076) 1974 (未CD化)
永遠のスタンダード・ナンバーである「哀しみのソレアード」のヒットで有名なダニエル・センタクルツ・アンサンブルは、ドラマー出身のカンタウトーレ、チロ・ダッミッコ、チロのバック・アップでソロ活動もしたマーラ・クベッドゥ、そしてロザンナ・バルビエーリの女性2人を含む3人のユニットとして、74年にデビューしました。結成のいきさつとしては、ソロ・アーティストとして十分な結果が出せなかったチロ・ダッミッコが、自作曲「LE ROSE BLU」をインストゥルメンタルで演奏し直し、「哀しみのソレアード(SOLEADO)」として発表したいとEMIに申し出たところから始まったようです。この曲には総勢5人もの作家が名前を連ねていますが、その中にアレンジャーとして参加しているダリオ・バルダン・ベンボも入っています。 本作は日本でもシングル・アルバムともに発売されており、当時はラヴ・サウンズと呼ばれたイージー・リスニングのジャンルで、しっかりと人気を獲得していたようです。内容は平たく言うとポール・モーリアや、イタリアのイル・グァルディアーノ・デル・ファーロのようなものですが、イタリアならではの叙情性も垣間見れます。ユニークなのが、イージー・リスニングらしいベートーベンの「エリーゼのために」やビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」の他に、ポール・マッカートニーの「ジャンク」やキャロル・キングの「コラソン」をカヴァーしていることでしょう。思ったよりファンキーな音作りが楽しめます。「哀しみのソレアード」は最高2位にまで上がり、74年の年間チャートでも3位に入る大ヒットを記録し、アルバムも21位にまで上がっています。 彼等は76年に「LINDA BELLA LINDA」(ピンク・レディーがカヴァー)でサンレモ音楽祭の9位に入賞し、年間11位になる大ヒット、さらに78年のサンレモ音楽祭にも「MEZZANOTTE」で参加し、年間74位に入るヒットを出しましたが、79年に解散しています。
ITALIAN ARTIST CHRONICLE
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