DIROTTA SU CUBA



DIROTTA SU CUBA / DENTRO AD OGNI ATTIMO : CGD (8573 82609-2) 2000

WAIT!!  ディロッタ・ス・クーバは1964年生まれでキーボードのロッサーノ・ジェンティーリと1966年生まれでベースのステーファノ・デ・ドナートのふたりが、1989年にユニットを組んだことに端を発します。 彼らを繋ぎ合わせたのは、ブラック・ミュージックやジャズ、ファンクなどを演奏する情熱であり、その活動はゆったりとしていたもののまたたく間にその名はマスコミを中心に広がって行きました。 90年にはヴォーカルでグラマラスな紅一点のシモーナ・ベンチーニが加入し、トリオ編成となります。

 92年にはアムネスティのイベントに出演して好評を得、レコード・デビューに漕ぎ着けました。 デビュー曲「GELOSIA」はほとんど全てのラジオ局で大ヒットを記録し、94年にファースト・アルバム『DIROTTA SU CUBA』を発表した時にはすでにプロとしての貫禄を十分に持ち備えたグループにまで成長しており、なんとそのアルバムから5曲もシングル・カットされるという異例のヒットとなっています。 その後も順風満帆にアルバムとツアーを続けて行く彼らですが、96年のセカンド『NONOSTANTE TUTTO...』の翌年、サンレモ音楽祭に「E' ANDATA COSI」で初出場し、その曲を含むベスト盤『E' ANDATA COSI』ではなんとデリリウムの超名曲「JESAHEL」をカヴァーするなど、小意気な技も見せてくれました。

WAIT!! さて本作は実に3年ぶりとなる3枚目のオリジナル・アルバムになりますが、あまりの出来の良さにぶっ飛んでしまいました。 私自身は最初にディロッタを聴いた時の印象が“スウィング・アウト・シスターみたい”だったので、しばらく敬遠していたのですが、通常こういったトリオ編成の場合に必ずひとりは遊んでいる人がいるはずなのに、このディロッタは3人が自分の持てる才能を目一杯使い切っているところに好感が持てました。 これからの季節はこれ1枚で元気に過ごせそうです。 ところでこのCD、はっきり言って歪んでます。 3人のパワーが入り過ぎていて、デジタル・メーターの赤(レッド・ゾーン)がつきっぱなしなのが目に浮かぶようです。 渾身のおすすめです!


ITALIAN ARTIST CHRONICLE