VISION DIVINE / VISION DIVINE : VICTOR (VICP-60883) 1999
イタリアが誇る、強力な様式美ヘビメタ・バンドのラプソディのヴォーカリストであるファビオ・リオーネと、ラビリンスのギタリストであるオラフ・トーセンが組んだユニット・バンド、ヴィジョン・ディヴァインです。元々オラフ・トーセンのソロ・アルバムとしてスタートしたプロジェクトだったようですが、インストゥルメンタルばかりではつまらないと感じたオラフが、ファビオに声をかけたところからこのバンドへと話が膨らんだようです。ファビオは以前はラビリンスに在籍しており、本作に参加している他のミュージシャンもほとんどがラビリンスの現役メンバーということで、ほとんどラビリンスのようなアルバムとなっています。このバンドの特徴は、スラッシュほどではないにしても結構速いテンポ感でしょうか。また、ラビリンスの特徴のひとつでもあった、キーボードのアンドリュー・マック・ポウルズのプレイも光っています。彼のおかげで、バリバリのヘビメタよりはやや産業ロックの香りを漂わせており、そのお陰で私にも聴き易い作品となっているようです。
ジャケットの雰囲気が、難波弘之氏の『センス・オブ・ワンダー』のジャケットを想起させてくれることや、シークレット・トラックにあのヨーロッパの大ヒット曲「ファイナル・カウントダウン」の完コピ・カヴァーが入っていることで、なんだか親近感を覚えてしまう不思議なアルバムです。しっかりと泣ける箇所もあり、はっきり言って、私のようなハード・ロックを全然聴かない人間をも唸らせる魅力がいっぱい詰まってます。