ELIO E LE STORIE TESE / DEL MEGLIO DEL NOSTRO MEGLIO VOL.1 : ASPIRINE (74321-53533-2) 1997
エリオことステーファノ・ベッリサーリ率いるエリオ・エ・レ・ストーリエ・テーゼの前身バンドは80年にミラノで結成されました。彼らの音楽のスタイルはフランク・ザッパを若者向けに解釈したもので、パロディー色豊かなポップスにややアングラで下品なジョークを混ぜたものです。ラップを中心にラテンありロックありと、ただ好きなことをやっている感じですが、私はどうしてもパロディー王のアル・ヤンコビックを思いだしてしまいます。80年代はコンピレーション盤などに顔を出したりTV出演などで少しずつ活動範囲を広げて行き、89年にアルバム『ELIO SAMAGA HUKAPAN KARIJANA TURU』で正式にデビューします。90年に入りシングル「NUBI DI IERI SUL NOSTRO DOMANI ODIERNO」と、パトリック・ヘルナンデスのディスコ・ヒットのパロディー曲「BORN TO BE ABRAMO」がヒットし注目され始めました。現在までにミニ・アルバムや英語盤などを含め11種のCDが確認出来ていますが、本作は正式なベスト第一弾となります。毎回ジャケットもパロってて笑わせてくれますが、今回は有名なバリョーニの『E TU...』のようです。 さて本作は96年のサンレモ音楽祭で2位になった「LA TERRA DEI CACHI」を含めた代表曲を網羅していますが、注目したいのは「PIPPPERO(ピッペーロ)」です。軽快なダンス・ミュージックで、ゲストになんとブルガリアン・ヴォイス(LE MYSTERE DES VOIX BULGARES)を起用しており、24人の女性コーラスがまるでオーケストラのようにせまって来ます。この曲の伊・英語ヴァージョンをフィーチャーしたブルガリアン・ヴォイスのアルバム『FROM BULGARIA WITH LOVE』も92年に発売されており、数あるアルバムの中でも異彩を放っていました。 今年度のNHK「イタリア語会話」のオープニング・テーマは、その「PIPPPERO」の2:36秒のところからエディットして使われています。