GIORGIA



GIORGIA / SENZA ALI : BMG (74321 840912) 2001

WAIT!! いよいよ熟女の仲間入りか?

 ジョルジアの6枚目のアルバムです。 93年には「ジョルジアT」名義でドゥービー・ブラザーズやキャロル・キングのカヴァーを歌ったライヴ・アルバムを発表していますが、イタリアでは94年のアルバム・デビューでしたので、まさにとんとん拍子といったテンポのリリースといえます。 元々ジャズ歌手指向だった彼女が、今ではイタリアを代表するべく歌手にまで成長しており、その歌唱力は同時期にデビューを果たしたラウラ・パウジーニイレーネ・グランディなどと比べても、突出した成長率だったことは彼女のファンならば周知の事実でしょう。

WAIT!! 本作は前作『GIRASOLE』、前々作『MANGIO TROPPA CIOCCOLATA』とは明らかに違ったアプローチをしており、聴いた誰もがよりR&B色が濃いことに驚かれることでしょう。 サンレモ音楽祭で2位という快挙を遂げた「DI SOLE E D'AZZURRO」では、往年のサンレモ優勝曲をほうふつとさせる大仰な展開に面食らってしまいますが、ほとんどの曲はイレーネ・ラメディカスパーニャ、ジョディ・ワトリーやブレンダ・K・スターといった女性歌手を想像させます。 ハービー・ハンコックやリッキー・ピーターソンなどのアメリカの凄腕ミュージシャンの参加も話題でしょうが、私にとってはズッケロがなんと「作詞」のみで3曲に参加しているのが面白い試みだと思いました。 最後は前作のタイトル曲である「GIRASOLE」のアコースティック・ヴァージョンでしめています。 強力なリーダー曲がないのが残念ですが、ヴォーカリストとしては十分に大御所の仲間入りといえる作品でしょう。



GIORGIA / MANGIO TROPPA CIOCCOLATA : BMG (74321 50863 2) 1997

NOW LOADING!!  71年4月26日ローマ生まれのジョルジア・トドラーニは、ミュージシャンの父を持つ音楽家庭で育った現代っ子ですが、近い将来必ずイタリアを代表する女性歌手になるだろう実力派です。92年にズッケロのアルバムに参加したことがきっかけでデビューしますが、95年のサンレモ音楽祭で優勝し、トップ・スターの仲間入りを果たしました。声を聴くとラウラ・パウジーニを彷彿とさせる甘い感じと、ノルウェーのセリアのような息を抜くような歌い方は本当に素晴らしいです。アルバム二枚とライヴ盤が出ていますが、このアルバムで早くも頂点に達したと言っても決して過言ではないでしょう。今回はピーノ・ダニエーレがプロデュースをかって出ていますが、さすがに文句の付けようが全くない完璧なアルバムに仕上がっていて、安心して最後まで聴くことが出来ます。ばっさりと髪を切った潔さも今の彼女には大きな魅力となるでしょう。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE