FRANCESCO DE GREGORI / CURVE NELLA MEMORIA : COLUMBIA (COL 491854 2) 1998
1951年4月4日ローマ生まれのフランチェスコ・デ・グレゴーリは、幼少期をペスカーラで過ごした後9才の時ローマに戻り、68年頃にかけてボブ・ディランを筆頭とした英語のラブ・ソングの歌詞を読解する力を身に付けました。やがて若いカンタウトーレたちが出演するローマのフォークスチューディオという舞台において、英語詞の曲の翻訳の仕事を始めます。彼の作品が初めて世に出たのは、72年にロック・バンドのカピトロ・セイのプログレッシヴなアルバム『FRUTTI PER KAGUA』の全曲の歌詞を書いたことです。そして72年にITレーベルから『THEORIUS CAMPUS』という半分がデ・グレゴーリ、残り半分がアントネッロ・ヴェンディッティで構成されたアルバムでデビューします。翌年「ALICE」で”夏のディスク・フェスティヴァル”に出場し、輝かしい成功をおさめました。彼が注目され始めたのは、翌74年に出した『FRANCESCO DE GREGORI』の完成度と、ファブリツィオ・デ・アンドレとの共同作業で制作されたデ・アンドレの『VOLUME 8』からです。さらに75年にはルーチョ・ダッラと組んで『RIMMEL』を発表、79年には二人でツアーをするなど親交を深めます。85年にはイヴァーノ・フォッサーティと組んで『SCACCHI E TAROCCHI』を発表しました。 さて本作は22枚目のアルバムで、87年にコロンビア・レーベルに移籍して以降の音源で構成されたベスト盤です。収録数18曲のうち8曲はライヴ盤『LA VALIGIA DELL'ATTORE』(97)と『IL BANDITO E IL CAMPIONE』(93)からで、その他は『MIRA MARE 19.4.89』(89)、『CANZONI D'AMORE』(92)、『PRENDERE E LASCIARE』(96)からの音源で構成されています。ライヴ音源の「TITANIC」、「PABLO」、「BUONANOTTE FIORELLINO」、「VIVA L'ITALIA」などはどれも代表曲ばかりなので、デ・グレゴーリを知るには格好の一枚となるでしょう。中でも『PRENDERE E LASCIARE』からの3曲はコッラード・ルスティーチのプロデュースが光っています。