IRENE GRANDI



IRENE GRANDI / VERDE ROSSO E BLU : CGD (8573 80521-2) 1999

WAIT!!  イタリアン・ポップス女性若手歌手を代表するシンガー、イレーネ・グランディの2年ぶり通算4枚目のアルバムが届きました。なんとジャケットを見てびっくり、同名異人かと思わせるほど痩せて雰囲気が変わっています。また、デビュー以来ずっとプロデュースを担当していたダドー・パリジーニのもとを離れており、サウンド的にもややアダルトな面を見せていますが、この変化はおそらく好意的に迎えられることでしょう。冒頭にいきなりカルメン・コンソーリのようなロック色の強いアプローチを聴かせてくれますが、アルバムが進むにつれていつものあどけないイレーネがちらほら見えてくるころには、完全にイレーネの世界に入り込んでいることでしょう。やはり、彼女の甘えたような歌声は素敵です。本作のプロデューサーはベーシストのジジ・デ・リエンツォで、彼はピーノ・ダニエーレの79年のアルバム『PINO DANIELE』と翌年の『NERO A META'』で大活躍しており、その後エドアルド・ベンナートのアルバムなどを制作し、ナポリの音楽シーンを代表するアレンジャーにまでなりました。本作で演奏しているメンバーはその当時からの仲間で構成されており、キーボードにアーネスト・ヴィトーロ、そしてドラムにはなんと元ゴブリンのアゴスティーノ・マランゴーロが参加しています。デビューからずっと曲を書いているテローニョも相変わらずの佳曲を提供しており、結局変わったのは外見だけで、本人の歌唱力や制作スタッフの意気込みは以前よりパワー・アップしたと考えるのが一番正しいと言えそうです。果たしてレーベル・メイトであるラウラ・パウジーニを、名実ともに越える時がやって来るのでしょうか。



IRENE GRANDI / PER FORTUNA PURTROPPO : CGD (3984 20120 2) 1997

NOW LOADING!!  1969年12月6日フィレンツェ生まれのイレーネ・グランディは80年代後半からいくつかのバンドに在籍していましたが、92年にソロ歌手としてデビューしました。始めはすぐに声が裏返るハスキーなロック・ヴォーカルというイメージでしたが、段々と落ち着いた女性ヴォーカル・スタイルになって来ています。今回も今まで通りラフやパオロ・ヴァッレージのプロデュースで有名なダード・パリジーニがプロデュースとアレンジを手掛けており、ローレンツォ・"テローニョ"・テルネッリがほぼ全曲を書いており安心して聴くことが出来ます。イタリアン・ポップスの若手としてジョルジアと比べられることも多い筈ですが、ラウラ・パウジーニに次ぐ女性ヴォーカルとしてCGDレーベルが超一押しでプロモーションをしているのもうなずけます。日本での知名度はまだまだの様ですが、今後に期待出来る実力派と言えるでしょう。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE