LATTE E MIELE / AQUILE E SCOIATTOLI : CRIME (KICO-2388) 1976
ラッテ・エ・ミエーレは1970年にジェノヴァで結成されました。初代メンバーはマルチェッロ・デッラカーザ(ギター・ベース)、オリヴィエロ・ラカーニーナ(キーボード)、アルフィオ・ヴィタンツァ(ドラム)の3人で、編成からも分かる通りELPやレ・オルメを意識したロックを演奏していました。71年にはマイナー・レーベルであるドゥリウムからシングルを2枚出し、ヴィラ・パンフィリやジェノヴァのポップ・フェスティヴァルなどに積極的に参加、またイギリスのヴァン・ダー・グラーフのイタリア公演の前座をサポートするなど一気にその知名度を上げました。72年に『受難劇』、73年に『パピヨン』と順調にアルバムを発表しますが、どちらもプログレ・トリオ・バンドとしては世界規模で見ても高水準の作品です。73年以降もプリモ・コンチェルト・アヴァンギャルドやネットゥーノ・ポップ、ヴィエステ・ポップ・フェスティヴァルに参加し入賞するなどの功績を残します。その後意外なことにドラムのアルフィオ以外のメンバーを一新、ツイン・キーボードの4人編成となり、ニュー・トロルスのヴィットリオ・デ・スカルツィの父親の経営するマグマ・レーベルに移籍し本作を制作しました。本作の特徴はずばりドラマーがイニシアチブを握っている点でしょう。特に24分にも及ぶ大作「パヴァーナ」において、アルティ・エ・メスティエリのフリオ・キリコほどド派手ではないにせよ、自由気ままなドラム・プレイを聴くことが出来ます。また、キーボードも昔ながらのオルガン・サウンドからシンセやストリングス・アンサンブルの多用によるふくよかさと奥行き感がとても心地よいです。ニュー・トロルスのヴィットリオや弟のアルドー・デ・スカルツィもゲスト参加していますが、二人とも想像以上に貢献していることはすぐに聴きとれます。バンドは80年のサンレモ音楽祭に「RITAGLIE DI LUCE」で参加した後解散しましたが、アルフィオはデ・スカルツィ・ブラザーズを経て、現在はニュー・トロルスの正式メンバーとして活動しています。