MARIO LAVEZZI / SENZA CATENE : EPIC (EPC 494890 2) 1999
LAVEZZIMOGOL / VOCI E CHITARRE : RTI (RTI 11602) 1997
マリオ・ラヴェッツィの新作が届きました。と、思いきや、ラヴェッツィが90年代に入ってからずっと手掛けて来たデュエット・シリーズの集大成ベスト盤となっていました。古いファンにすればラヴェッツィはプログレ・ギタリストと思わずにはいられませんが、もともとビート・バンドから始まった彼の経歴からすれば、ポップス・フィールドでのプロデューサーとしての彼の手腕こそが最も偉大な功績ということになります。その真価が存分に発揮されたデュエット・シリーズである『VOCI(ヴォーチ)』('91)、『VOCI 2』('93)
『VOCI E CHITARRE』('97)は、それまでの「自分が主役」というソロ・アルバムとしての概念をぬぐい去った大変興味深い作品となっていました。 さて、本作は上記3作品からのベスト盤となりますが、『VOCI』から5曲、『VOCI 2』から2曲、『VOCI E CHITARRE』から3曲に、新曲2曲を加えた全12曲入りとなっています。デュエットで参加しているアーティストは、マンゴー、コッチャンテ、ラフ、ジャンニ・ベッラ、モランディ、ダッラ、ヴァノーニ、ビアージョ・アントナッチ、マティア・バザールのラウラ・ヴァレンテ、ルーカ・カルボーニ、テオ・テオコーリと、そうそうたるメンバーです。スパーニャとのデュエットを聴かせてくれる新曲「SENZA CATENE」は、いかにもスパーニャのために書きましたというような軽快なポップ・ソングに仕上がっており、もう1曲「SARA' QUI」ではラヴェッツィ一人の歌唱によるレゲエ・ポップを聴くことが出来ます。 とにかく『VOCI』シリーズをお持ちでない方には必携の1枚でしょう。
1947年6月7日ミラノ生まれのマリオ・ラヴェッツィはイル・ヴォーロ解散後ソロ・アルバム、プロデュース業と順調に活動して来ましたが、90年代に入り作詞家の巨匠モゴールと組んで『VOCI』、『VOCI 2』といわゆるデュエット・シリーズを発表しており、本作は久々の続編となっています。今回はタイトルも「歌とギター」となっているように、様々なゲスト・ヴォーカリストに加え、とんでもないギタリストたちとの共演を聴くことが出来ます。ハードなギターを聴かせてくれるのはジャズ・ロック系早弾きギタリストのフランク・ギャンバレに元ランナウェイズの女性ギタリストのリタ・フォード、こういう場はお得意のスティーヴ・ルカサー。さらに調子に乗ってスティールの名手デイヴ・パールマンからジャズ系のオットマー・リーバート、カルロス・リオ、リー・リトナーと来て、何故か現シカゴのビル・チャンプリンまで、もうごった煮の世界。イタリア代表としてエロス・ラマゾッティも参加しています。ただし、ギター・インストゥルメンタル・アルバムではなく、あくまでもラヴェッツィの歌を中心とした素敵な歌物アルバムです。企画の勝利といった感じですが、個人的にはけっこうお気に入りです。