FAUSTO LEALI



FAUSTO LEALI / LEALI LIVE : RTI (RTI 1362 2) 1999

WAIT!!  1944年10月28日ブレーシャのヌヴォレント生まれのファウスト・レアーリことファウスト・ヴィターレは、イタリアが誇る”ブルーアイド・ソウル・シンガー”です。同様の歌手にエリック・バードン、レイ・チャールズ、ジョー・コッカーなどがいますが、イタリアではファウスト・レアーリだけが唯一の存在でしょう。家庭が貧乏だったので11才の時からパン屋の見習いとして働き始めますが、その傍らギターと歌の練習に励みました。56年にはミラノのスメラルド劇場の新人コンテストで優勝、61年にファウスト・デニスの名前でデビューし、2枚のシングルを出した後の63年にファウスト・レアーリと改名、「PLEASE PLEASE ME」や「SHE LOVES YOU」などビートルズを歌う最も最初のシンガーとして知られるようになりました。65年には彼のバック・バンドのノヴェルティを率いてビートルズのミラノ公演の前座を務めています。64年にアルバム・デビュー後、着実に人気を獲得して行き、68年には「DEBORAH」でサンレモ音楽祭の5位に入賞、翌69年には「UN'ORA FA」で4位、以降現在までに9回の出場を果たし、89年にはアンナ・オクサとのデュエット曲「TI LASCERO'」で念願の優勝を獲得しました。日本のイタリアン・ロック・ファンが彼の名を知るきっかけとなったのは、75年にイル・ヴォーロをバックに作られた『愛の物語(AMORE DOLCE, AMORE AMARO, AMORE MIO)』でしょう。 さて、本作は新録音の新曲2曲を含むライヴ・アルバムで、なんと彼の35年以上のキャリアで初めてのライヴ盤だということです。新曲はPFMの前身バンドのクエッリ時代にシンガーとして関わっていたテオ・テオコーリとのデュエットで、しゃがれ声二人による重厚なバラードとなっています。ライヴの方は代表曲ばかりで、サンレモ出場曲「DEBORAH」、「UN'ORA FA」、「IO AMO」、「MI MANCHI」、「TI LASCERO」の他、ウンベルト・トッツィ書き下ろしの名曲「明日への道(IO CAMMINERO')」や「A CHI」、「ANGELI NEGRI」など最高の選曲による13曲が並んでいます。レアーリ入門にはこれ以上のものはないでしょう。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE