MATIA BAZAR



MATIA BAZAR / MESSAGGI DAL VIVO : BAZAR MUSIC (BZR 507686-2) 2002

WAIT!!マティアはマティアを越えられるか?

 マティア・バザールの新作は、今年(2002年)のサンレモ音楽祭で見事優勝した佳曲「MESSAGGIO D'AMORE」を含む、ベスト選曲によるライヴ盤です。3人目のリード・ヴォーカル、シルヴィア・メッザノッテの本領発揮となる作品といっても良いでしょう。本来のマティア・バザールは、超絶ヴォーカルを聴かせてくれたアントネッラ・ルッジェーロの色が濃過ぎる面もありましたが、現在のシルヴィアはアントネッラの歌い方をよく研究しており、従来のマティアの雰囲気を崩さずに新しい息吹を吹き込んでいるようで、そのひたむきな姿勢がファンに好感を与えているのでしょう。アントネッラが脱退してから、今が最も充実した時期といえます。昨年は久しぶりの国内盤である『熱い衝撃(BRIVIDO CALDO)』も発売され、来日公演も予定されましたが、結局日本では何も起こらないまま現在に至っています。

 わりとのんびりとした曲調の「MESSAGGIO D'AMORE」は、マティア・バザールのサンレモ音楽祭参加11曲目ということになり、1978年の「E DIRSI CIAO」以来、2回目の優勝ということになります。1967年4月22日ボローニャ生まれのシルヴィアの若さ溢れる張りのある歌声は、アントネッラとは別の意味で骨太のマティア・ワールドを築いているようです。収録されたライヴ15曲はお馴染みの曲ばかりですが、サンレモ音楽祭参加曲である「DEDICATO A TE」(1993)、「LA PRIMA STELLA DELLA SERA」(1988)、「BRIVIDO CALDO」(2000)、「VACANZE ROMANE」(1983)、「QUESTA NOSTRA GRANDE STORIA D'AMORE」(2001)、「E DIRSI CIAO」(1978)がやはり印象的であり、シルヴィアの力量を感じ取ることが出来ます。また、『熱い衝撃(BRIVIDO CALDO)』から「ASPETTANDO TE」「FUORI DA TUTTO」「NON ABBASSERE GLI OCCHI」も聴くことが出来ますが、古い曲と違和感なく聴けるところが今のマティア・バザールらしいと思えます。この調子だと、まだまだ現役で大ヒットを飛ばし続けるかもしれません。



(THE VERY BEST OF) MATIA BAZAR / SOUVENIR : VIRGIN (7243 8 45699 2) 1998

NOW LOADING!!  マティア・バザールのアントネッラ<在籍時代の決定版ベスト・アルバムが、ようやく発売されました。2枚組で堂々30曲が収録されており、全曲リマスタリング、2曲の未発表テイク入りで低価格が売りのようです。事実、池袋のヤマノでは1980円位で売ってました。未発表曲のひとつは「空の一番星(LA PRIMA STELLA DELLA SERA)」のスペイン語ヴァージョン、そしてもうひとつは「夜をとどめて(STASERA CHE SERA)」のライヴ・ヴァージョンとなっていますが、このライヴ・ヴァージョンはかなり前に出されたベスト盤にも収録されていたものと同じで、87年イギリスのオルビアでのライヴです。その他はもう代表曲のオンパレードですので、どなたが聴かれても十分に楽しめる徳用盤と言えるでしょう。日本のCMで使われた曲は日本生命ナイスデイの「スーヴニール(SOUVENIR)」とノエビア化粧品の「失われた島(TI SENTO)」が収録されており、三菱ギャランの「郷愁の星(AMAMI)」とAGFマキシムの「愛のブルー・トレイン(IL TRENO)」は入っていません。しかし、イタリアでの代表曲はしっかりと押さえてあり、このベスト盤さえ持っていればマティア通になれるでしょう。アントネッラがアルバム『REGISTRAZIONI MODERNE』でセルフ・カヴァーした曲のオリジナルは全てここで聴くことが出来ます。



MATIA BAZAR / BENVENUTI A SAUSALITO : POLYDOR (537 509-2) 1997

NOW LOADING!!  イタリア音楽界きっての"おしゃれ系"バンド、マティア・バザールの新作です。マティアはプログレ・バンド出身の男性4人に歌姫アントネッラ・ルッジェーロを加えて75年に結成されていますが、アントネッラの歌唱力は若いカンツォーネ歌手では太刀打ち出来ないほど絶対的なものを持っていました。しかし御多分にもれず恋愛沙汰から彼女は89年の「レッド・コーナー」発表後脱退、現在のラウラ・ヴァレンテにかわっています。本作ではプロデューサーのセルジョ・コッスを中心に4人編成になっいますが、久々の会心作と言い切ってしまいましょう。アントネッラのイメージがあまりにも強かったため、近作は聴かず嫌いだった人にも自信を持ってお薦め出来ます。マティアは日本でも多くのCMで使われましたのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。特にAGFマキシム・コーヒーで使われた「愛のブルー・トレイン」や、「スーヴニール」「失われた島」は有名です。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE