1976年12月27日ミラノ生まれのアンナリーザ・ミネッティは今年(98年)のサンレモ音楽祭に「新人部門」に初出場し首位で勝ち抜き、更に「スター部門」で往年の大スターを相手に戦って<優勝>するという90年代のシンデレラ・ストーリーをものにした素晴らしい歌手です。ほとんど目が見えないというハンディキャップを持っているものの、97年にミス・イタリアに選ばれるなどその美形も手伝ってか華やかなスタートを切っています。声質や歌い方がデビューの頃のラウラ・パウジーニを彷彿とさせてくれており、きっと世界中で人気を得ることでしょう。早すぎるデビュー・アルバムという感じですが、カヴァー曲も満載で、ベビーフェイスの「LADY LADY」に始まりトニ・ブラクストンの「YOU MEAN THE WORLD TO ME」、マライヤ・キャリーの「CAN'T LET GO」と「HERO」、セリーヌ・ディオンの「BECAUSE YOU LOVED ME」と「CALL THE MAN」といった全部ソニー・グループのアーティストの書いた曲を使っているところが商売っけが見えて笑えます。しかしながら、プロデューサーのマッシモ・ルーカの書き下ろしの曲も愛情がこもっており、全曲のアレンジをしている元PFMのルーチョ・ファッブリも良い味を出しています。イタリア音楽好きの全ての女性ファンにお薦め出来ます。