GIANNI MORANDI



GIANNI MORANDI / LIVE @ RTSI : S4 (5020972) 2001 : DVD(2013279)

WAIT!! 主役よりわき役に注目

 ジャンニ・モランディも60年代から日本で人気のあるアーティストですが、ようやく映像で見ることが出来ました。 1983年7月7日のスタジオ・ライヴで、なごやかな雰囲気で進行して行きます。 バックのクレジットを見て一瞬目を疑ってしまいましたが、なんとタゼンダの前身であるイル・コーロ・デリ・アンジェリが全員参加しています。 彼らはちょうどアルバム『CANZONI DI MOGOL-BATTISTI』を出したばかりで、なんとDVDのみ彼らのソロ・パートが収録されており、「AVE MARIA」と「LA COMPAGNIA」を聴くことが出来ます。 これは今回一番の収穫だと言えるでしょう。 もうひとりのゲストは1982年にデビューした女性シンガー、フィオルダリーゾの参加です。 彼女は83年のサンレモ音楽祭で6位になった「ORAMAI」と、コッチャンテの「IN BICICLETTA」とバリョーニの名曲「POSTER」をデュエットしています。 



GIANNI MORANDI / COME FA BENE L'AMORE : BMG (74321 742252) 2000

WAIT!!  ジャンニ・モランディの30枚目の新作は、プロデュースになんとエロス・ラマゾッティを迎えて制作されています。 エロスは過去にもビ−・ナリオアレッサンドロ・マーラなどをプロデュースして来ましたが、モランディ自身がベテランであり、最近はずっとルーチョ・ダッラやマウロ・マラヴァージ等と行動をともにして来ただけあって、なかなか手ごわい相手だったのではないかと想像しています。 とは言え、56才という年齢を考えると、エロスがモランディに吹き込んだ“若さ”はかなりの効果を与えているようです。 もともと若い声を持っていたモランディだけあって、一発でモランディだと分かるものの、いったいいつごろの曲なのか分からないほど年を感じさせません。 それこそがモランディの魅力であり、長い人気の秘密なのではないでしょうか。

 さて、本作は今年のサンレモ音楽祭3位入賞曲である「INNAMORATO」を含むエロスの作曲による10曲に、1曲だけ元10ccのグラハム・グールドマンの作品が収録されており、アレンジはエロスの他にチェルソ・ヴァッリが担当しています。 まさにエロスという曲から、モランディそのものという曲もあり、最後にはドイツ出身のダンス・シンガーのアレクシアとの素敵なデュエットも聴かせてくれます。 エロスもギターやコーラスで積極的に参加しており、とても楽しい雰囲気のアルバムに仕上がっています。



GIANNI MORANDI / CELESTE AZZURRO E BLU : BMG (74321 509742) 1997

NOW LOADING!!  1944年12月11日モンギドーロ生まれのジャンニ・モランディに関しては改めてご紹介するまでもないでしょう。 カトリーヌ・スパーク主演の映画『太陽の下の18歳』挿入歌の「サンライト・ツイスト」で62年にデビューし、「貴方にひざまずいて」や「涙のさだめ(ジンガラ)」など60年代から70年代初頭までの彼の功績・人気はとてもこのスペースでは書ききれません。 私にとってのモランディは88年にルーチョ・ダッラとのデュエット作である「DALLA / MORANDI」でしょうか。 互いに共通点も有るのでしょうが、あの変態音楽家のダッラと二枚目シンガーの代表格のモランディとのバランスが妙におかしく、アルバムも楽しめました。

 さて、本作はモランディにとって一体、何枚目のアルバムになるのか見当も付きませんが、少なくとも私の知る限りにおいて最高傑作と言える作品だと思います。 と、言うのも前述の「DALLA / MORANDI」やダッラのアルバム「CANZONI」のプロデューサーであるマウロ・マラヴァージが本作でもプロデュース・アレンジ・作曲として大きく関わっているため、非常に高尚な音楽世界を感じることが出来るからです。 カンツォーネ歌手の大御所という肩書きをものともせずに今のイタリアン・ポップスを奏でるモランディに、また沢山のファンが増えそうです。 本当に良いアルバムです。


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