OPUS AVANTRA



OPUS AVANTRA / OPUS MAGNUM : AKARMA (AK 1033/4) 2002

NOW LOADING!!イタリアン・プログレ屈指のボックス・セット!

 オパス・アヴァントラの紙ジャケット・コレクションがボックス・セットとして登場しました。イタリアン・プログレッシヴ・ロックの中で5本の指に入ると言われるほどイタリアらしさを感じさせる出色の作品であるファースト『INTROSPEZIONE』をはじめ、バンド形式になってロック色を増したセカンド『LORD CROMWELL』、しばらくの活動停止から復活を遂げたサード『STRATA』、そして前衛バレエのために作曲されたアルフレード・ティゾッコのソロ・アルバム『KATHARSIS』の4枚がセットになっています。

 どの作品も甲乙付けがたい魅力を持っていますが、多少理解するまでに時間を要するかも知れません。彼らの音楽はあくまでも“演奏すること”だけのために奏でられているわけではなく、もっと人間の深い部分に関わる“思想的な集合体”として存在しているからです。言葉でオパス・アヴァントラの音楽を表現することはとても難しいのですが、あえて言えば表面的な部分で聴きとれる現代音楽的なアプローチは、より内面的な叫びを表現するための手段としてのみ使われていることが分かります。たとえば3人のメンバーのうち、ジョルジョ・ビゾットは全くと言って良いほど音楽には関わっておらず、理想のみをアルフレードに伝え、それをアルフレードが具現化していく手法をとっていたようです。マンガを描く時の原作者の立場と言えば理解しやすいでしょう。いずれにせよ、非常に変わったタイプのユニットだったオパス・アヴァントラの音楽は、これからも益々聴く人を引きつけて離さないことでしょう。

 国内ではディスク・ユニオンがライナー・ノーツを添付して販売をします。特にオパス・アヴァントラをはじめて聴かれる方にはこちらがおすすめです。



OPUS AVANTRA / LYRICS : ARTIS (ARCD 023) 1995

NOW LOADING!!  日本でも信仰者の多いオパス・アヴァントラは、全ての音楽的要素を構築するアルフレード・ティゾッコを中心に作詞とヴォーカルを担当する歌姫ドネッラ・デル・モナコ、ジャケットのアート・ディレクターのジョルジョ・ビゾットの3人からなるユニットです。特にそのアート・ワークに魅了された方も多いと思われますが、一度見てしまうと吸い込まれそうになる程に秀逸な世界感は流石とうなずかずにはいられません。難しい音楽というイメージがありますが、イタリアには珍しい所謂チェンバー・ロック系の音を聴かせてくれます。他国のチェンバー系(アール・ゾイ、ユニヴェル・ゼロ、ジュールヴェルヌ等)と比べるとよりクラシックに近い印象を受けますが、それが逆にイタリア的と解釈すれば彼らの求める高尚な世界をほんの少しだけ理解出来るような気にさせてくれます。過去3枚のアルバムはかなり難しいものでしたが、本作はスティーヴ・ライヒ的ミニマル要素も入った比較的聴き易い仕上がりになっています。



ITALIAN ARTIST CHRONICLE