POP VILLA PAMPHILI / VARIOUS ARTISTS


POP VILLA PAMPHILI / VARIOUS ARTISTS : BMG (74321 950672) 2002

WAIT!!このジャケットにピンときたらイタリア通!

 プログレ全盛期の音源ばかりを集めたコンピレーション盤がついに発売されました。72年の5月に行われたイタリア最大のプログレ・フェスティヴァル『ポップ・ヴィッラ・パンフィリ』の名前にちなんだ2枚組です。まさか! と一瞬72年当時のライヴ録音が発掘されたのかと喜びましたが、どうやらその時の音源は残っていないようで、あくまでもスタジオ・ヴァージョンを集めたものとなっています。がしかし、マニア垂涎の内容となっており、今後イタリアン・ロックを語るうえで欠かせないアイテムになることは必至です。それは、本作にはバンコオザンナアレアレ・オルメなどに混じって、今までコレクターズ・アイテムとしてなかなか聴くことが出来なかった、高価な音源が多数含まれているからです。

 順を追って紹介すると、ニュー・トロルスの「AUTOSTRADA」は映画『TERZO CANALE』のために書き下ろされたもので、ニュー・トロルスのアイテム中最も貴重な音源となっていたものです。トロルスにとって唯一のRCA音源ということもあり、入手困難なものでした。 フンカ・ムンカの「FINO A NON POTERNE PIU'(終末の果て)」はシングル盤のみのリリースでしたが、印象的なバラードの名曲としてマニア必携のものでした。 またPFMの前身バンドであるイ・クレルの「FIN CHE LE BRACCIA DIVENTINO ALI(私は翼を得た)」は、ほとんどPFMといっても良いようなとてもアグレッシヴな演奏を聴くことが出来ます。上記2曲はキング・レコードの特典盤として以前CD化されています。 レアーレ・アカデミア・ディ・ムジカの前身バンドのフォークスは、唯一のシングル「MI SCORRI NELLE VENE」が収録されていますが、この曲はアイアン・バタフライのカヴァー曲です。 フィオーリ・ディ・カンポは、後にバンコに加入するマルチェッロ・トダーロがリーダーだったバンドですが、ナイスの「ナイスの思想」をカヴァーしています。 尚、PFMの「IMPRESSIONI DI SETTEMBRE」はシングル・ヴァージョンが収録されていますが、すでにベスト盤などに収められていますので、あまり貴重なものとは言えないでしょう。

 いずれにせよ、ここに紹介したバンド以外の曲も含め、正に究極の入門編としては文句なしの内容の濃さです。イタリア語ですが非常に詳細なバンドの変遷が書かれています。全イタリアン・ロック・ファン必携のアイテムとなることでしょう。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE