GATTO PANCERI



GATTO PANCERI / CERCASI AMORE : POLYDOR (547 218-2) 1999

WAIT!!  ガットー・パンチェーリことルイージ・ジョヴァンニ・マリア・パンチェーリは、学校時代からとても活発だったために友達から”ガットー(猫)”というあだ名で呼ばれていました。小さい頃から音楽に興味を持ち、高校からコンセルヴァトワールへ進みクラシック・ギターやハーモニカ、作曲の資格を取り、85年より本格的に曲を書き始めます。86年にはサンレモ音楽祭の新人部門にジジ・パンチェーリの名前で「SCHERZI DELLA VITA」を歌い出場していますが、最下位という結果に終わっています。その後しばらくは作曲に専念していましたが、彼の書いた「CANTERO' PER TE」をミーナが大変気に入り、彼女の89年のアルバム『UIALLALLA』に見事収録されました。ようやく注目されデビューの機会を得ますが、ファースト『GATTO PANCERI』は91年に制作された音源に92年のサンレモ音楽祭出場曲「L'AMORE VA OLTRE」を足して発表されており、またPFMのパトリック・ジヴァスの初プロデュース作品となって、ばっちり決まったタイトなリズム・セクションをバックに猫のようにやや落ち着きのないガットーのヴォーカルが楽しい作品でした。その流れで92年にPFMのフランツ・ディ・チョッチョのソロ・アルバム『LUPUS IN FABULA』にコーラスで全面的に参加しています。以降自身のアルバムと並行して、ミエッタジョルジアジャンニ・モランディアンドレア・ボチェッリなどに楽曲を提供しており、二束のわらじをしっかりとはいています。WAIT!!

 本作は97年の『STELLINA』以来、5枚目のアルバムになります。プロデュース・アレンジは前作と同じウンベルト・イエルヴォリーノとガットーとの共同作業となっており、今までの彼のイメージと何も変わっていません。彼の声はほんの少しだけしゃがれたハスキー・ヴォイスですが、とても張りがあり若い頃のモランディやチェレンターノを思い浮かべてしまいます。99年のサンレモ音楽祭出場曲「DOVE DOV'E'」などを聴くと、ついジャンルーカ・グリニャーニパオロ・ヴァレージと比較したくなりますが、本質的に皆ライバルだと考えて差し支えないでしょう。 みなさんは誰がお気に入りですか?


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