PEPE MAINA / SCERIZZA : NONSENSE (no number) 1979

NOW LOADING!!チャオ! 私の名はペペ・マイナ!

 1980年にキング・レコードの「ユーロピアン・ロック・コレクション」で紹介されたためか、プログレのアーティストとして認知されているペペ・マイナは、1950年7月4日にミラノで生まれました。 13才のころからギターをはじめ、やがて弦楽器以外に管楽器や打楽器もマスターするようになり、遂には各種民族音楽楽器にも精通するなど、まさにイタリアのマイク・オールドフィールドといわんばかりのマルチプルなミュージシャンに育ちました。 彼の経歴の中にはストーミー・シックスやアゴラ、そしてクラウディオ・ロッキへの参加がありますが、事実関係はともかくとしてこれらのアーティストの音楽に多大なる影響を受け、また影響を与えたことは想像出来るでしょう。 彼の独自の音楽性に目を付けたのは、CGD傘下であるアスコルト・レーベルの代表で、現シュガー・レーベルの代表であるカテリーナ・カセッリだったのです。

WAIT!! ペペ・マイナはイタリアのTV放送の収録のためにライヴを行なったりしましたが、基本的には自宅のナンセンス・スタジオにてレコーディングを行なうことが日課だったようです。 彼は1977年にファースト・アルバム『ハープとフルートの歌(IL CANTO DELL'ARPA E DEL FLAUTO)』で正式なデビューを飾りますが、アスコルト・レーベルを収集するコレクターたちの間で“正体不明のアーティスト”というレッテルを貼られてしまったため、今日まで知る人ぞ知る存在となっていました。 ところが、2001年の秋になって私あてに突然メールが送られて来ました。 どうやら彼は自分の音楽を世界中の人に聴かせたいと思い、自分でメールにてプロモーションを行なっていたようです。 私は早速彼にメールの返事を出し、『ハープとフルートの歌』のCD化の際のプロデューサーが私自身だったことを伝えると、とてもびっくりし、喜んでくれました。

 ペペ・マイナはマイク・オールドフィールドのワールド・ミュージック・ヴァージョンとも呼べる音楽を奏でており、ほとんどひとりきりの演奏でこれまでに10枚以上のCDを通信販売しています。 彼自身はヒーリング・ミュージックと呼んでいますが、もっとジェイド・ウォーリアーやガンダルフ、今のクラウディオ・ロッキのようにスピリチュアルなインストゥルメンタル・ミュージックと呼べるものだと感じました。WAIT!! さて、本作は彼にとって2作目のアルバムです。1979年当時は自主制作盤ということで、300枚しかプレスされなかったと噂され、バカ高いプレミアも付いていましたが、現在では彼のオフィシャル・サイトから簡単に購入することが出来ます。 ペペは79年に1500枚限定のミニ・アルバム『I TRE GRADINI』を出した後、映画や芝居のための音楽を作ります。 主な作品にアレックス・カルメーノの「EA BANI」、ジョン・カーペンター監督の「FOG」があり、ドキュメンタリー番組のための作品は自分でも数えられないということです。 90年代はローヴァーやデュカティ、フィアットなど自動車メーカーの音楽も担当し、最近ではインターネットを通じた活動を目指してい るそうです。 とっても変な名前のアーティストですが、この機会にぜひ聴いてみて下さい。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE