を手に入れるのが夢でしたが、CDという形とは言え、こうして聴くことが出来て本当に幸せです。内容は「PICCOLA KATY」や「IN SILENZIO」といったイ・プー・ファンにはお馴染みの曲から、インストの「CONTRASTO」まで実に多彩な曲調です。尚CD化に際し、信じられないようなボーナス・トラックが収録されました。なんとデビュー曲から4枚目までのシングル曲が収録されていて、まずデビュー曲「VIENI FUORI」(スペンサー・デイヴィス・グループの「KEEP ON RUNNING」のカヴァー)はアルバムとは別ヴァージョンで、セカンド・シングル「BIKINI BEAT」は世界初収録、4枚目のB面曲「COSE DI QUESTO MONDO」は『CONTRASTO』収録の「IL BUIO MI FA PAURA」の原曲と、貴重な音源ばかりです。このCDのおかげで現存するイ・プーの音源の全てが聴けるようになりました。シングル盤のジャケットも掲載されていて嬉しいのですが、限定盤というのが残念です。
I POOH / THE BEST OF POOH : CGD (3984 21569 2) 1997
イ・プーは基本的に毎年一枚のペースでアルバムを出し続けている世界規模で考えてもとても希有なバンドですが、95年末に発表した6枚組の集大成「POOH BOOK」の後一枚のオリジナル・アルバムを挟んで再びベスト盤の登場です。実は96年にその「POOH BOOK」から私の選曲による日本編集盤一枚物の「浪漫大全」として発売したのですが、重なっている曲が6曲のみに留まったので安心しています。収録曲ですが、新曲2曲の他基本的な代表曲を網羅しながらもメンバーのお気に入りを加えたような選曲で、その中で9曲は「POOH BOOK」でも使われていた90年のリミックス・テイクになっています。特筆すべきは名曲「PARSIFAL」と「INFINITI NOI」が新たにリミックスされていることでしょう。オリジナル・ヴァージョンの持つ繊細さを崩さずによりダイナミックになったこの2曲のためだけに買う価値を持っています。収録曲のうち、「HAPPY CHRISTMAS」「UOMINI SOLI」「PIERRE」など「浪漫大全」に収録するか迷った曲たちが入っており胸をなで下ろしました。
POOH BOOK / I POOH BEST : EASTWEST JAPAN (AMCE-2024) 1996
96年の11月25日に発売されたイ・プーの強力なベスト・アルバム。イタリア本国では6枚組のボックス仕様という大仰なものだったのを、代表曲を中心にまとめたものです。日本のみの企画盤。66年のデビュー以来、ロック・ポップス畑で常に第一線で活躍し続けている彼らの30年に渡る音楽活動のエッセンスの全てをこの一枚で聴くことが出来ます。プログレ調の名曲「パルシファル」の最新ライヴ・ヴァージョンや「愛のルネッサンス」「君をこの胸に」等のリミックス・ヴァージョンが満載。イタリアの心を知るには格好の一枚です。
浪漫大全 -POOH BOOK- ライナー・ノーツ