CLAUDIO ROCCHI / SULLA SOGLIA : VINYL MAGIC (VMCD 063) 1998
1951年ミラノ生まれのクラウディオ・ロッキは、アヴァンギャルド系ロック・バンドのストーミー・シックスの一員としてデビューしますが、69年のファースト・アルバム発表後脱退しソロとして独自の音楽探求を始めます。翌70年には早くもソロ・ファースト・アルバム『VIAGGIO』を出しますが、フォークと言うよりも初期バッティアートのような実験音楽と言った方が良いでしょう。しかしながら、既に瞑想的な音楽感は確立されており、後にインド音楽や禅に興味を持ったり、本当の僧侶になってしまったりという逸話の片鱗を覗くことが出来ます。80年までに10枚のアルバムを残し、その後92年までアレアのパオロ・トファーニと共にヒンズー教のクリシュナ神の教えについて研究し、何枚かのヒンズー教音楽に関わったりしています。94年に復帰し、アルバム『CLAUDIO ROCCHI』では信じられないほど充実した内容にど肝を抜かれました。さて、本作は初期の名曲を再演したアルバムです。ジャケットにも「アンプラグド98」と書いてあるので、ありがちなアコースティック・ヴァージョンを思い浮かべてしまいますが、デビュー当初もギターの弾き語りでアルバムを作っていたわけで、そんなに極端にイメージが変わるわけではありません。むしろオリジナルではギターの弾き語りだったものが本作ではリズムが強調されていたりと、新しい息吹を持ったヴァージョンとして聴く方が新鮮で良いかも知れません。2曲のみ68年の未発表曲が含まれており、『VIAGGIO』にも参加していたマウロ・パガーニとストーミー・シックスのトト・ザヌーゾが参加しているのが話題です。