RON / '70|'00 : CGD (8573 82830-2) 2000
5曲目の「IL GIGANTE E LA BAMBINA」は71年の夏のディスク・フェスティヴァル入賞曲、6曲目の「ANIMA」は96年のベスト盤ではトスカとデュエットしていたものを今回はルーナとデュエットしています。 7曲目は94年のアルバム『ANGELO』からのゴスペル・ヴァージョンによる「UOMINI DEL MONDO」。 ルーチョ・ダッラのレパートリーである8曲目の「OCCHI DI RAGAZZA」では再びジャンニ・モランディが登場し、9曲目の「PIAZZA GRANDE」ではダッラ本人も歌っています。 さらに本作にはボーナスCDが付いており、美しい3曲の新曲とジャクソン・ブラウンとTVで共演した時のライヴ・ヴァージョンが収録されています。 駆け足で紹介しましたが、ロンの歴史を知ることが出来る徳用盤ですので、少しでもロンに興味を持った方なら必携のベスト盤と言えるでしょう。 論(RON)より証拠、一度聴いてみて下さい。
RON / ADESSO : CGD (3984 27400 2) 1999
RON / STELLE : WEA (3984 20273 2) 1997
ロンの30年に渡る活動を記念した、新録によるベスト盤が発売されました。 あまりにも濃い内容ですので、曲目をご紹介しておきましょう。 まず1曲目は70年のデビュー曲「PA' DIGLIELO A MA'」の待望のCD化からはじまります。 嬉しいことに、この曲のみオリジナル・ヴァージョンで収録されました。 この曲はサンレモ音楽祭にナーダをパートナーとして出場し7位になったもので、若々しいロンのはじけるヴォーカルを聴くことが出来ます。 2曲目「JOE TEMERARIO」のオリジナルでは子供たちのコーラスが取り入れられてましたが、こちらはジャンニ・モランディとのデュエットとなっています。 3曲目は81年のアルバム・タイトル曲の「AL CENTRO DELLA MUSICA」、4曲目はルーチョ・ダッラとの共作曲「CHISSA' SE LO SAI」を、ダッラお得意のクラリネットと熱唱と共に聴かせてくれます。
10曲目の「VORREI INCONTRARTI FRA CENT'ANNI」は96年サンレモ音楽祭優勝曲ですのでご存知の方も多いことでしょう。 アレンジをほぼ変えずに再録しており、なんとトスカもオリジナル同様にデュエットで参加しています。 11曲目の「SONO COSE CHE CAPITANO」はロンがプロデュースしたビアージョ・アントナッチのデビュー・アルバムのタイトル曲をアントナッチ本人と共にデュエットしています。 12曲目は80年にジャクソン・ブラウンの「THE ROAD」をカヴァーしたものですが、なんとジャクソン・ブラウン本人が参加して夢のようなデュエットを聴かせてくれます。 最後は92年のヒット曲「NON ABBIAM BISOGNO DI PAROLE」のストリングス・ヴァージョンで幕を閉じます。
ロンの1年半ぶり17枚目のアルバムが届けられました。ロンことロザリーノ・チェッラマーレは、70年のサンレモ音楽祭に「PA' DIGLIELO A MA'」でナーダをパートナーにして出場し、7位に入賞して輝かしいデビューを飾ります。71年の”夏のディスク・フェスティヴァル”には「巨人と少女(IL GIGANTE E LA BAMBINA)」で参加して7位に入賞し、翌72年にはルーチョ・ダッラのプロデュースのもとファースト・アルバム『IL BOSCO DEGLI AMANTI』を発表しました。73年の『DAL NOSTRO LIVELLO』、75年の『ESPERIENZE』と、70年代カンタウトーレ典型の叙情的な作品を発表しましたが、その後3年間は映画出演に没頭し、ロンと改名して音楽シーンに戻った時にはダッラとフランチェスコ・デ・グレゴーリのデュオによるツアー「バナナ・リパブリック」に参加しています。彼の本領が発揮されたのは80年代に入ってからですが、彼の高音域を活かした伸びやかなヴォーカルはいつ聴いてもすがすがしい気分にさせてくれます。 本作ではずっと組んで来たロベルト・ダーネとグレッグ・ウォルシュのもとを離れ、ハモンド・オルガンの名手ジョヴァンニ・ボスカリオールとエンジニアのローレンツォ・カッツァニーガをプロデューサーに立てて、心機一転シンプルなコンボ・バンド風のロックを聴かせてくれます。今まではどちらかと言うとサンレモ・ロック的な曲調が多かったように思いますが、本作ではもっと地に足をつけたブリティッシュ・ロックとかアメリカン・ロックのルーツのような印象を受けます。ギタリストがドブロを弾き出したり、ハモンドの懐かしい調べやウィリッツァー(ピアノ)の音色が出てくると、アメリカを思い浮かべるのはあまりにも安易でしょうか。先行シングルとなった「MY LOVE」などでは豪華生ストリングスも加わり、イギリスのギター・ポップにも通じる世界も見え隠れし、実は誰にでも受け入れられるサウンドだと言えます。甘い声とロン節は健在です。ジャケットでは駅で列車を待つ人にギターの弾き語りをしているようすが写っていますが、こんなふうにほっと一息つきたい方にお薦めです。
ロンことロザリーノ・チェッラマーレは53年8月13日にドルノで生まれました。69年に作家としてデビューし、71年以降ルーチョ・ダッラと組んで「PIAZZA GRANDE」や「COSA SARA'」、アンナ・オクサもカヴァーした「ANIMA」など名曲の数々を世に送り込んで来ました。70年代に入ると短く"ロン"と改名し活動を続け、80年代以降もアルバムを6枚出しており、96年のサンレモ音楽祭で優勝するという快挙を成し遂げましたが、その集計結果に不正疑惑が持ち上がるなど中々釈然としない結果になってしまいました。しかし、さまざまな心配をよそに軽快なアルバムを届けてくれました。プロデュースがロベルト・ダーネでアレンジがグレッグ・ウォルシュという鉄壁のスタッフは変わりません。アルバムを通して同じメンバーのバンド形式をとっていますが、ギターにはデヴィッド・ローズが起用されていたり、再びダッラとの共作やお得意のカヴァー曲「SAVE THE LAST DANCE FOR ME」など魅力が満載です。