DDD (74321 21775 2) 1994
これは異色のグループですが、既にアルバムを17枚以上も出している大御所です。
あのレ・オルメの最盛期(『COLLAGE』から『SMOGMAGICA』まで)のプロデューサーで、
プログレ・バンドのドゥエロ・マードレ等に参加し、現在ではサンレモ音楽祭等のアレンジャーとしてひっぱりだこのピアニスト、
ジャン・ピエロ・レヴェルベリの率いるバンドがロンド・ヴェネツィアーノです。
壮大なオーケストラにのってジャンの生ピアノが甘い旋律を奏でるという、いわゆるイージー・リスニングの範疇に入る音楽ですが、
デヴィッド・フォスターやリチャード・クレイダーマンなどとの決定的な違いはそのキャリアに裏打ちされた気品とロック・マインドでしょう。
オール・インストルメンタルなためBGMのような聴き方も出来ますが、アレンジが絶妙なため聴くほうを安心させない、
飽きさせない技術はさすがです。このアルバムは全てジャンのオリジナル曲ですが、
ベートーベンやモーツァルトをロック風にアレンジしたアルバムもあり、今後も目が離せません。
BMG (74321 30139 2) 1995
お馴染みロンド・ヴェネツィアーノのクリスマス・アルバムです。その名も「クリスマス・シンフォニー」とは、今までこんなアルバムが無かったのが不思議なくらいこのグループにはぴったりの内容だと思います。本来このバンドはリーダーのジャン・ピエロ・レヴェルベリのピアノ(キーボード)がかなりフィーチャーされていましたが、今回は極力控え目にあくまでもアンサンブルを大切にした音作りが成されています。新曲3曲のうちジャンのピアノが光る「CARO BABBO NATALE」では何故か涙が落ちそうな気分になります。また、クリスマスの名曲をうまくメドレーにしており「AVE MARIA」では同名異曲を巧みにつなげたり、「クリスマス組曲」として誰もが口ずさめる曲ばかりを集めたりしています。もちろん「ホワイト・クリスマス」や「きよしこの夜」なども外さない選曲はさすがと言わざるを得ません。この時期の定番として長く愛聴したいお薦め盤です。
IL MAGO DI VENEZIA / RONDO' VENEZIANO
SINFONIA DI NATALE / RONDO' VENEZIANO