SAMADHI / SAMADHI : WARNER FONIT (3984 28260-2) 1974
ヒンズー教で「心の平静」を意味するサマディは、その存在こそ地味ですが、様々なバンドからの精鋭たちによって結成されたいわゆる"スーパー・バンド"なのです。母体となっているのは、RRRからのルチアーノ・レゴーリ(Vo)とナンニ・チヴィテンガ(G)のふたりで、他にイ・テオレーミからアルドー・ベラノーヴァ(B)、フリー・ラヴのステーファノ・サバティーニ(Key)、ルオヴォ・ディ・コロンボのルッジェロ・ステーファニ(Per)に、フルート&サックス奏者を含む総勢7人といった布陣で、74年に唯一の本作を発表しました。サマディは名前が示すように、イタリアン・ロック然としたものとは違い、ワールド・ミュージックの先がけのようなサウンドをかもし出しています。RRRでも特徴的だったルチアーノのハイ・トーンのヴォーカルを軸に、多種多様の楽器が入り乱れた独特の音楽空間を作り出しています。やはり意識してしまうのがバンド名ですが、時折り顔を覗かせるシタール調の音階やエスニックなパーカッションに、しっかりと引き付けられてしまいます。イタリアン・ロックを聞く人なら、必聴盤でしょう。