SANREMO



SUPER SANREMO 2001 : BMG (74321 842812) 2001

WAIT!! 恒例のサンレモ音楽祭、真の勝者は誰?

 2001年のサンレモ音楽祭のオムニバス盤が2種類発売されました。 全32組の参加アーティストのうち、これらのオムニバス盤に収録されなかったのはジャンニ・ベッラだけです。

 さて曲を順に聴いて行くと、冒頭には巷での優勝候補ナンバー・ワンだったジョルジアのバラードが来ており、今年のサンレモのイメージを作っています。 次にミケーレ・ザリッロの懐かしい声が響き渡りますが、ちょっと盛り上がりに欠けています。 ジジ・ダレッシオも80年代の良きサンレモ時代を象徴した曲調でグッドです。 フランコ・バッティアートとの親交も深いブルーヴァーティゴなんかは、順位に関係なく我が道を行くといった感じです。 マティア・バザールはピエロ・カッサーノが戻って予想通りの曲調で3位に入りました。 

SANREMO 2001 : UNIVERSAL (556 196-2) 2001

WAIT!!  2001年の優勝者であるエリーザの「LUCE」はこちらのユニバーサル盤で聴くことが出来ます。 ズッケロが作詞で参加しており、2位のジョルジアと合わせて、なんとズッケロは今年のサンレモの1位と2位を独占したことになります。 これは歌手として参加する以上に名誉なことではないでしょうか。 私には真の勝者はこのズッケロではないかと感じています。 ずらりと並んだ今年の楽曲の中で一番胸をうたれたのが、ファビオ・コンカートの「CIAO NININ」で、コンカートならではの囁きかけるようなしっとりとしたバラードは絶品でしょう。 昨年の新人部門優勝者のジェニーBも、すでに風格のある歌声を披露しています。 このユニバーサル盤は17曲の収録曲中6曲はサンレモ出場曲ではないようなので要注意です。



SPECIALE SANREMO 99 : WARNER FONIT (954837351-2) 1999

WAIT!!  99年のサンレモ音楽祭のオムニバス盤です。99年は参加曲が少なかったため、ゲスト参加者の音源も多数収録されています。特にDISC-2は全曲参加曲ではないので、無理に2枚組にする必要性は無かったものと思われます。さてDISC-1の方はエウジェニオ・フィナルディを筆頭に、優勝したアンナ・オクサ、3位入賞のマリエッラ・ナーヴァの軽快な曲たちの間に、マッシーモ・ディ・カタールドや久々に本名で登場したアル・バーノ・カリージ、アリアンナなどのバラードがやさしく包み込んでくれます。異色ロッカー、ダニエーレ・シルヴェストリのずっしりとした曲もアクセントがあって素敵です。その他ベテラン女性歌手のオリエッタ・ベルティや、コッチャンテの最新ライヴからの「マルゲリータ」、モランディの名曲「I LOVE YOU」、ネック等が盛り上げてくれます。

SANREMO '99 : UNIVERSAL (UMD 77082) 1999

WAIT!!  さて、99年もユニヴァーサル・レーベルは独自の選曲でオムニバス盤を出して来ましたが、このCDと上記のCD-1の2枚で参加曲の全てを聴くことが出来ます。こちらは歌詞も付いており、サービス精神旺盛のようです。新人部門優勝のアレックス・ブリッティはマリオ・ヴェヌーティ調の声・曲でマル。新人部門2位のフィリッパ・ジョルダーノは典型的なサンレモ・ポップス、残念ながら優勝をのがしたアントネッラ・ルッジェーロのバラードはいつものクセのあるメロディー・ラインが弱かったようです。中堅所のジャンルーカ・グリニャーニやガットー・パンチェリも健闘していますが、個人的にはベテラン・バンドの域に達したと思われるスターディオのアダルトな感じがたまりません。 全体的にはやはり小粒の感じが強かったので、来年は大いに爆発して欲しいと思います。



SUPER SANREMO 98 : WEA (3984 22667 2) 1998

NOW LOADING!!  98年のサンレモ音楽祭のオムニバス盤です。今回はCDの到着と同時にイタリアからビデオを送ってもらったので、今までになく音楽祭を楽しむことが出来ました。こういう機会は何回もあることではありませんが、こうしてイタリアのアーティストたちの動く姿を見れることはそれだけで本当に感動ものです。近年、新人たちの質の低下が心配でしたが、今回も御多分に漏れず歌の上手くない歌手が多い中、しっかり「新人部門」を勝ち抜き「スター部門」においても活躍した歌手たちはやはり良いものを持っています。そんな中で、イタリア音楽界の重鎮たちであるNCCPを筆頭に、アントネッラ・ルッジェーロ、セルジョ・カプート、アヴィオン・トラヴェルなどがいわゆるワールド・ミュージック色を出していることが最大の特徴でしょう。
SANREMO 98 : UNIVERSAL (UMD 77051) 1998

NOW LOADING!!  98年の印象としては、やはり「新人部門」から一気に優勝にまで登りつめたアンナリーザ・ミネッティのアーティスト・パワーが光っています。大御所エンゾー・ヤンナーッチや2年前のウンベルト・ビンディのように動く姿を見れるだけでも貴重な人の出場はそれだけで嬉しいものです。中堅どころでは、デ・ニーロばりに格好良かった髭を見事に剃ってしまったマンゴーが相方のゼニーマと全然ハモっていないことや、ロンやアンドレア・ミンガルディなどのやる気の無さが目立ってしまいました。他には、セレーナが見た目以上に歌唱力があり美人だということや、フェデリコ・ストラーガが顔はルイス・ミゲル調なのに声が若い頃のクラウディオ・バリョーニそっくりだったり、ジョージ・マイケル風のルーカ・セーペなど今後に期待したい新人も楽しめました。



VARIOUS ARTISTS / SANREMO RACCONTA : RTI (RSS 001-2 〜) 1995

NOW LOADING!!  サンレモ音楽祭が好きな人にどうしても揃えて欲しいのが、このオムニバス盤シリーズです。何と音楽祭が始まった1951年からの音源がオムニバス形式でつづられています。ケースも特殊仕様の縦長のもので、23ページにわたるフル・カラーの詳細なブックレットに解説や写真が満載で、イタリア語が分からなくても十分楽しめます。もちろん順位表もついて資料としても抜群です。私の持っているのはVOL.1(1951〜54)からVOL.6(1971〜74)までですが、まだまだ出し続けるものと思われます。こういった資料性の強いものはイタリア盤ではあまり見掛けませんので、画期的な企画と呼べるでしょう。しかし、レーベルの枠を中々越える事が出来ないようで、初期のものはニッラ・ピッツィやジーノ・ラティッラばかり収録されており、もっと他のアーティストの声も聴きたくなりました。今後に期待です。



VARIOUS ARTISTS / SUPER SANREMO '97 : COLUMBIA (COL 487324 2) 1997

NOW LOADING!!  97度のサンレモ音楽祭のオムニバス・アルバムです。なんと言っても今回の目玉は、往年のベテラン・シンガーたちの多数参加による盛り上がりでしょう。パッティ・プラヴォアル・バーノを始めとして、常連となったロレダーナ・ベルテやニュー・トロルスの参加が嬉しいところです。このサンレモ音楽祭のオムニバス盤は毎年出ているのですが、いつも「SUPER SANREMO」シリーズと通常の「SANREMO」シリーズの2種類出ますので、どちらも揃えられるとその年のイタリアの音楽界を把握することが出来るでしょう。このオムニバス盤37曲中での私のお薦めはバリョーニに声がそっくりのマウリツィオ・ラウツィやオロで、どちらも同じテイストの歌を聞かせてくれますがどちらが生き残るか楽しみです。この年は若手の出場も目立ちましたが、結局アル・バーノの声量には誰も対抗出来ないことが分かり、悲しいやら嬉しいやら。



SANREMO GRAFFITI / 15 ANNI DI SUCCESSI : EMI (8 37712 2) 1996

NOW LOADING!!  カンツォーネやサンレモ音楽祭関係のオムニバス盤は数多く出ていますが、私にとっての絶対のお薦めはこれです。81年から95年までの15年間に限定しているので、カンツォーネはちょっと苦手だとい う人にも自信を持ってお薦めできます。もう、涙が出るほどの名曲の数々。リッカルド・フォッリの「過ぎ行く日々の物語」やグラーツィア・ディ・ミケーレ/ロッサーナ・カザーレの「GLI AMORI DI VERSI」などの優勝曲を始め、リッカルド・コッチャンテ、ファウスト・レアーリ、アリーチェマンゴーウンベルト・トッツィアンナ・オクサマティア・バザールズッケロなどなど凝縮の2枚組全30曲。意外な目玉はメキシコの誇るシンガー、ルイス・ミゲルのなんとイタリア語曲が収録されていることです。とにかく、最近のイタリアン・ポップスについて知るには格好のCDです。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE