TITO SCHIPA JR.



TITO SCHIPA JR. / ORFEO 9 : WARNER FONIT (3984 28326-2) 1973

WAIT!!  1946年リスボナ生まれのティト・スキッパ・ジュニアのファースト・アルバムです。印象的なソロ・アルバム『IO ED IO SOLO』('74)、『CONCERTO PER UN PRIMO AMORE』('82)が根強い人気の彼ですが、本作は「ロック・オペラ」作品となっており、イタリアン・ロック黎明期の証拠としてとても重要な作品です。この作品はミュージカルとして70年の1月に初演され、本作の録音が71年の秋から72年の夏までかかっていますので、そうとうのロング・ランだったことが推測されます。題材がオルフェウス(音楽の神)ということから、その壮大さが想像出来ますが、参加メンバーはヴォーカルにレナート・ゼロや、まだデビュー前のロレダーナ・ベルテ、キーボードにスイスのプログレッシヴ・ロック・バンドのブレインチケットからジョエル・ファンドルゲンブロックなど今では信じられないような豪華な顔ぶれでした。特にジョエルの弾く壮絶なオルガンに圧倒されてしまいます。さらにプロデューサーとして、後に「ロッキーのテーマ」で万人の知るところとなったビル・コンティが、ストリングスやシンセを導入しながら全体をしっかりとまとめています。純然たるプログレッシヴ・ロック作品です。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE