ALAN SORRENTI / FIGLI DELLE STELLE : EMI (COOL-081) 1977
アラン・ソレンティの1978年の大ヒット作が、日本で世界初CD化されました。 作品そのものは77年に発売されたものですが、シングル「FIGLI DELLE STELLE」が78年に入ってからヒット・チャートをぐいぐい駆け登り、4月29日付けで堂々1位を獲得しています。 ちなみに前週まではアンナ・オクサのデビュー曲「UN'EMOZIONE DA POCO」が3週連続首位を獲得しており、翌週からはビー・ジーズの「STAYIN' ALIVE」が首位にたつなど、まさにイタリアのディスコ・ブームの火付け役となったのが、アランのこの曲でした。 ジローラモ氏によれば、イタリアでディスコといえばこのアラン・ソレンティを思い浮かべるほど、イタリア人にとってはインパクトが強かったらしいです。
ALAN SORRENTI / MIAMI : EMI (7243 8 57631 2) 1997
この1曲で彼の人生が変わり、イタリアン・ポップスも変わりました。
実は本作はもうひとつの顔を持っており、名プロデューサーであるデヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンのふたりが、エアプレイを結成する前夜の素晴らしいプロデュース作品としてAOR信者の中で人気のアルバムとなっているのです。 同時に発売された76年の『SIENTEME, IT'S TIME TO LAND』と79年の『L.A. & N.Y.』もアメリカで録音されたポップな雰囲気のアルバムですが、イタリアン・ポップスを好む人には70年代のアメリカナイズされたシーンを垣間見ることが出来るのでおすすめの作品といえるでしょう。 アランは80年のアルバム『DI NOTTE』でもジェイ・グレイドンやマイケル・オマーティアン等と作品を作り、AORでの位置を決定付けてしまいます。 このCD化を機に、アランの音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。
(写真は81年に発売されたシングル「IF YOU NEED ME NOW」)
アラン・ソレンティは1950年の9月2日にナポリで生まれ、72年にプログレ的アプローチの名作『アリア』でデビューしましたが、数作の後突如LAに渡り当時全盛期のジェイ・グレイドン&デヴィッド・フォスターのエアプレイ・コンビを起用したフュージョン寄りのアルバムを発表するなど起伏に飛んだ活動をして来ました。90年代に入り新録によるベスト盤『RADICI』を発表したり、超名曲「FIGLI DELLE STELLE」の7バージョン・ミニCDを出したりと精力的に活動していますが、イタリアン・ポップス・ファン向けに極めつけのベスト盤の登場です。現在の居住地であるマイアミをタイトルに持って来るなど、内容的にも想像通りの軽快なポップ・サウンドを聞かせてくれます。新曲の2曲もソレンティならではの緻密さがあり、「帰れソレントへ」のハウス調カヴァーもグレードが高いです。ダンサブルな曲調が好きな方には絶対のお薦めです。