STADIO / BALLATE FRA IL CIELO E IL MARE : EMI (7243 4 96399 2) 1998
スターディオは1982年のデビュー以来すでに11枚ものアルバムを発表しているヴェテラン・バンドですが、そのサウンドはポップと言うにはあまりにも構築美に長けており、ロックと言うよりもプログレッシヴなテクニックを持った、メロディー指向バンドです。私は偶然買った82年のファースト・アルバムの1曲目でノック・アウトされてしまいました。バンドはキーボード、ヴォーカルのガエターノ・クッレーリとドラムのジョヴァンニ・ペッツォーリを中心に作られ、最初はダブル・キーボードの5人編成でしたが、86年にファビオ・リベラトーリが抜け、メンバー・チェンジ後の現在は4人編成になっています。本作は3曲の新曲を含む、彼らの新録バラード・ベスト盤です。セカンドからの「C'E」、サードからの「VORREI」など彼らの代表曲とも言うべき曲もしっかりと押さえてあり、とにかく演奏の上手さにどの曲を聴いてもしびれてしまいます。サンレモ音楽祭には84年と86年に出場し、97年にはクッレーリとヴァスコ・ロッシが書いた「...E DIMMI CHE NON VUOI MORIRE」をパッティ・プラヴォが歌いました。デビュー以来レコーディング・スタジオもエンジニアも一貫して同じというこだわりようは凄いとしか言いようがありません。。今までにプロデュースや作曲で関わったアーティストが、ルーチョ・ダッラ、ルカ・カルボーニ、クラウディオ・ロッリ、ヴァスコ・ロッシと、ちょっと毛色の変わった面々というのが興味深いです。クッレーリの声はしゃがれていて好き嫌いが分かれるところでしょうが、とにかく聴き込んでいただいて彼らの演奏力を堪能して欲しいと思います。