TIMORIA / 1999 : POLYDOR (559 975-2) 1999
6人組ロック・バンド、ティモーリアの前身バンドであるプレシャス・タイムは、1985年にPFMを輩出したことで有名なブレーシャで結成されました。 86年にミニ・アルバムを作りますが、すぐにティモーリアと改名し勢力的にライヴ活動を行ないます。 87年以降はミラノに活動の拠点を移し、反戦歌でアムネスティに協賛したり、ストーン・ローゼズとの共演、イタリアが生んだ偉大なヴォーカリストである故デメトリオ・ストラトスに捧げた曲を発売するなど、その範囲を広げて行きます。 90年に入ってようやくアルバムを発表しますが、それもゴッホやカンディンスキー、ムソルグスキーなどに捧げられた作品となっており、リーダーのオマー・ペドリーニのセンスが光っていました。
ブレーシャ出身、PFMを越えられるか?
本作は9枚目のアルバムで、ハードでストレートなロックを演奏しており、どの曲もすがすがしい感動を与えてくれます。 特に「ORA E PER SEMPRE」のように、軽快な中にも落ち着いた、まるでブリティッシュ・ポップのような響きが心地良い曲が多く、ポリスを想起させてくれる曲、イ・プーの「君と僕の日々」と全く同じメロディーが飛び出して来る「E' COSI FACILE」、その名も「IN THE GHETTO」といったアメリカン・ソウル・グルーヴたっぷりの曲も披露しています。 ティモーリアのエッセンスをひとつにまとめたような曲が、シングルとなった1曲目の「DESERTO」で、プログレのような白玉のイントロから8ビートをしっかりと刻んだリズム・セクション、そして低域と高域を使い分けたヴォーカルなど、若いエネルギーに溢れています。 これからの活動が楽しみなバンドです。