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UMBERTO TOZZI / THE BEST OF : CGD (092747263-2) 2002
ウンベルト・トッツィの2枚組のベスト盤が発売されました。99年には新録音&新アレンジによるベスト盤『BAGAGLIO A MANO』がありましたが、オリジナル録音によるベスト盤は初めてといって良いでしょう。インナー・ジャケットを見る限り、トッツィは23枚のアルバムを発表しているようですが、76年のデビュー・アルバム『DONNA AMANTE MIA』からまんべんなく選曲されており、さらに全てが時系列で並べられているため、トッツィの音楽の変遷が手に取るように分かります。彼にとって重要な転機は2箇所あり、ひとつは82年にローラ・ブラニガンによる英語版「グロリア」が全米2位に上がる大ヒットを記録した時、そしてもうひとつは90年代に入ってからプロデューサーのジャンカルロ・ビガッツィと分かれた時でしょう。前者ではディスコ界のヒーローのような扱いになり、まんまとビガッツィの思惑にはまったようになりましたが、後者ではそのビガッツィと離れたために骨太のサウンドに変わり、大人のロックの魅力が増しています。 本ベスト盤では新曲が入っており、オサージュ・トリベ
UMBERTO TOZZI / UN'ALTRA VITA : CGD (8573-81975-2) 2000
曲に関しては、前作が大ヒット曲ばかりを集めたベスト盤だったため、やや地味な印象を受けますが、『ARIA & CIELO』と同等かそれ以上のクォリティであることは間違いありません。 2000年のサンレモ音楽祭出場曲「UN'ALTRA VITA」は流麗なバラード調の佳曲ですが、アルバムの流れの中で聴くのが良いようです。 個人的には2曲目の「THANK YOU VERY MUCH」のメロディー・ラインや、8曲目の「SCIVOLANDO」のダイナミック・レンジにわくわくします。 歌の上手さは天下一品(ラーメンではない)ですので、みなさんぜひ聴いてみて下さい。
UMBERTO TOZZI / BAGAGLIO A MANO : CGD (3984 27855 2) 1999
その後新興レーベルであるヌメロ・ウーノの専属ギタリストのマッシモ・ルカを含むダータなる3人組のコーラス・グループを結成し、74年に唯一のアルバム『DATA』を発表します。レーベルのイメージと物憂げな曲調からプログレの範疇で語られることの多いアルバムですが、トッツィは今までにプログレを演奏したことは一度もありませんので、そのあたりから彼に対する認識を改めなくてはなりません。 その後76年にファウスト・レアーリに提供した「明日への道(IO CAMMINERO')」が大ヒットしたために、同じCGDレーベルからプロデューサーに凄腕のジャンカルロ・ビガッツィを迎えてアルバム『DONNA AMANTE MIA』でソロ・デビューを果たしますが、ダータでも既に披露されていたトッツィならではの哀愁のメロディーが満載の素晴らしい作品に仕上がっていました。77年にはシングル「TI AMO」がクラウディオ・バリョーニを押さえて年間チャート2位になる大ヒットを飛ばし、早々に快進撃が始まります。翌78年には「TU」が年間4位、79年にはローラ・ブラニガンに先がけて「グロリア」が年間14位、80年は「STELLA STAI」が年間21位、82年は「EVA」が年間43位、83年は「NELL'ARIA C'E'」が年間46位という信じられないような業績を残しています。 さて、本作は91年の『LE MIE CANZONI』以来のベスト盤になりますが、新曲2曲を含む全曲新録(1曲を除く)になっており、彼の特徴であるメロディーの美しさを活かした選曲・アレンジともに涙なしには聴けない最高の作品になっています。当時はディスコだった「グロリア」のアレンジがハード・ロック調になったり、名曲「SI PUO' DARE DI PIU'」のソロ・ヴァージョンも素敵です。アルバムを聴きおわった時のせつない気持ちは一体何なのでしょうか。顔は恐いですが、とにかく今まで聴かず嫌いだった人にこそ聴いて頂きたいアルバムです。私にとっては、すでに今年度のマイ・ベスト10の最上位に確実に入れたいと思うほど狂ったように聴いています。最高のお薦め!
UMBERTO TOZZI / ARIA & CIELO : CGD (3984 20118-2) 1997
UMBERTO TOZZI / LE MIE CANZONI : CGD (9031 75645 2) 1991
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