FORMURA TRE / LA FOLLE CORSA E ALTRI SUCCESSI : MBO (MBO245540113) 2001
何回やってもいい曲はいい!
フォルムラ・トレが90年代に奇跡の復活を遂げてから早10年が経っていますが、その間に彼らは7枚ものアルバムを発表しています。本作は4年ぶり通算12枚目の新録音アルバムとなりますが、ここ数作で踏襲して来た故ルーチョ・バッティスティと作詞家のモゴールとのコンビによる楽曲で占められています。98年にバッティスティが亡くなってからずっと鳴りを潜めていた彼らですが、バッティスティの曲を演奏することで彼への供養と考えているのでしょうか? これまで以上に熱のこもった演奏を聴くことが出来ます。メンバーはアルベルト・ラディウス(ギター)とトニー・チッコ(ドラム、ヴォーカル)のオリジナル・メンバーのふたりが、マウロ・ガッゾーラとマウリツィオ・メタッリの二人のキーボードを従えて録音しています。相変わらずラディウスの歌声を聴くことが出来ませんが、フォルムラ・トレならではの曲と演奏を堪能出来る好作と言えるでしょう。バッティスティの曲ということもあり、懐かしさいっぱいで聴くことの出来るアルバムです。
FORMURA TRE / FLASHBACK (GRANDI SUCCESSI) : BMG (74321 797202) 2000
こちらはオリジナル音源を使用した2枚組のベスト盤です。フォルムラ・トレは70年代にアルバムを4枚残していますが、数々の音楽祭などにも出演しており、アルバム未収録となるポップなシングルをたくさん発表しています。このベスト盤では、そうしたシングルとして発売された曲を中心に、4枚のアルバムからまんべんなく選曲されリマスターされた、文字通りの本命盤と言えるものとなっています。めでたく初CD化となったのは69年のデビュー・シングルのB面曲「AVEVO UNA BAMBOLA」、70年のシングルB面曲「NANANANO」の2曲です。残念ながら「LA FOLLE CORSA」はパート1のみの収録で、シングルB面になるパート2は収録されませんでした。しかしながらこの1作でフォルムラ・トレの栄光の軌跡をしっかりと把握することが出来ます。はっきり言って今までに出ていた全てのCDは音が悪いので、全てのアルバムを持っている人も本作は必携のベスト盤です。近年イタリアン・ロックを聴きはじめた人にとっては、70年代のイタリアン・プログレッシヴ・ロックがどういったものかを知ることが出来るでしょう。おすすめです。
FORMULA TRE / SARABANDA : NAR (NAR 2075-2) 1997
FORMULA TRE / LA FORMULA DI BATTISTI : NAR (04429 5004 2) 1996
イタリアン・プログレ全盛期に活躍したトリオ・バンドのフォルムラ・トレ。ルーチョ・バッティスティのバック・バンドから始まり、69年に正式にデビュー後プログレの名作を4枚出し73年には解散しましたが、90年に突如復活し現在までに合計10枚のオリジナル・アルバムを出しています。最新アルバムである本作は師匠バッティスティへのトリビュート盤になっており、全曲バッティスティのカヴァーとなっています。トリビュート盤は一度93年にも出していますが、1曲も重複してないので2枚共持つ価値はあります。サウンド全体はとてもポップに出来ていますが、相変わらずアルベルト・ラディウスの弾くギターの粉っぽさは格別です。トニー・チッコのヴォーカルも素敵です。現在はオリジナル・メンバーのガブリエーレ・ローレンツィが抜けていますが、新しいキーボード奏者のステーファノ・プレヴィジティを加え活動を続けています。
フォルムラ・トレの11枚目のアルバムです。69年のデビュー以来、ほとんどのアルバムで巨匠ルーチョ・バッティスティの曲を取り上げて来ており、その内の何枚かは全曲バッティスティの曲だけで占められたものもありましたが、本作も全曲バッティスティの作品です。「サラバンダ」というテレビ番組のサントラの様ですが、全14曲中9曲は前作「LA FORMULA DI BATTISTI」からの引用で、残る5曲が新録となります。もちろん、バッティスティが新たに書き下ろした訳ではありませんが、自分たちの往年のレパートリーやバッティスティ自身のレパートリーのカヴァーと様々な選曲で楽しませてくれます。今回の目玉は初カヴァーした「ACQUA AZZURRA ACQUA CHIARA」と「DIECI RAGAZZE」(69年3月発表のシングルA・B面)でしょう。中々渋い選曲に思わず微笑んでしまいます。
