PAOLA TURCI



PAOLA TURCI / MI BASTA IL PARADISO : WEA (857382871-2) 2000

WAIT!! 多彩なカヴァー満載の魅惑のヴォーカリスト

 パオラ・トゥルチは1964年9月12日にローマで生まれました。 幼いうちからずっと音楽に興味を持ち、独学でギターを習いながら、プロを目指してピアノバーなどでライヴ活動を続けて来ましたが、86年にロベルト・リギーニに見いだされて「L'UOMO DI IERI」でサンレモ音楽祭の新人部門に出場しデビューを果たします。 とっても背の低い彼女ですが、しなやかでセクシーなパフォーマンスが話題を呼び、彼女の歴史はサンレモ音楽祭とともに歩まれて来たと言っても過言ではないでしょう。

 アコースティック・ギターを持って歌う姿はスザンヌ・ヴェガをほうふつとさせ、実際87年にはスザンヌの大ヒット曲「LUKA」をカヴァーしています。 88年には再びサンレモ音楽祭の新人部門に「SARO' BELLISSIMA」で出場し、デビュー・アルバム『RAGAZZA SOLA RAGAZZA BLU』を発表しています。 89年の「BAMBINI」、90年の「RINGRAZIO DIO」、93年の「STATO DI CALMA APPARENTE」、96年の「VOLO COSI'」、98年の「SOLO COME ME」とサンレモ音楽祭に出場していますが、これといった成果がないことが残念であり、今後の活動に期待したいところです。

WAIT!! 本作はワーナー移籍第二弾で通算9枚目になりますが、前作同様半分近くが英語圏ポップスのカヴァー曲で占められています。 前作ではジョン・ウェイトの「ミッシング・ユー」にはじまり、ハワード・ジョーンズ、プリテンダーズ、シンプル・マインズ、ジュード・コールなど、ほとんど分からないものばかりで、誰のカヴァーかの記載もなく、大変でしたが、今回もご多聞に漏れずオリジナルの記載がなく苦労しています。 そんな中で先行シングルにもなった「QUESTIONE DI SGUARDI」はアメリカのカントリー歌手フェイス・ヒルの「ディス・キッス」、「IO SCRIVO CANTO E VIVO X TE」はリチャード・マークスの全米No.1ヒット「ライト・ヒア・ウェイティング」だということは私にも分かりました。 何も意識しなくてもすんなり聴けてしまうアルバムですが、なにげなくレストランで流してしまいたいぐらい、ちょっとおしゃれな女性ヴォーカルです。


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