UNO



UNO / UNO : WARNER FONIT (3984 28327-2) 1974

WAIT!!  オザンナのエリオ・ダンナとダニーロ・ルスティーチというふたりのリーダー格がドラマーを迎えて制作したセッション・バンドのウーノです。なぜかオザンナの『パレポリ』と『LANDSCAPE OF LIFE』の間に作られており、オザンナの音楽性の変革を知る上で重要な作品だと言えます。音楽的にはオザンナの一連の作品に近いのですが、あえてロンドンで録音したり英語で歌ったり、さらにジャズの要素も取り入れたりとインターナショナルな内容となっており、本作1枚だけの活動でしたがイタリアン・ロックの名盤として聴き継がれています。ピンク・フロイドの「狂気」でも歌っていたリザ・ストライクの熱唱も聴き物です。 

WAIT!! 本作はイギリス録音ということもあり、イタリア・オリジナル盤でも半分は英語で歌われていましたが、ヨーロッパでは全曲英語で歌われたヴァージョンも発売されています。ピンク・フロイドでも有名なヒプノシスがジャケット・デザインを担当していますが、右のジャケットを良く見ると、2本の棒を持って立っている男のマントが透けており、なんと向こう側の緑が見えるようになっています。このアイデアは、キャラヴァンの75年の『CUNNING STUNTS』と全く同じもので、思わず笑ってしまいました。イタリア語と英語と、どちらが音楽に合っているか判断の難しいところですが、むしろ言語をあまり感じさせない演奏のパワーの凄さに注目したいものです。 ちなみに私が所有しているLPは、フランス盤です。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE