MARIO VENUTI



MARIO VENUTI / MAI COME IERI : POLYDOR (557 642-2) 1998

NOW LOADING!!  1963年10月28日シラクサ生まれのマリオ・ヴェヌーティは、少年時代にビートルズを聴いて音楽に目覚め、ピアノ、ギター、サックス、フルートを始めます。17才の時初めて曲を書きましたが、時代は"ニュー・ウェイヴ"一色でした。82年にカターニア出身のバンド、デノーヴォに参加し"フェスティヴァル・ロック・イタリアーノ"に出場して2位になります。このバンドはリーダーのルカ・マドーニャとヴェヌーティとのツイン・ヴォーカルが売りでしたが、たくさんのTV出演やコンサートをこなし、当時結構な人気を獲得しています。84年のレコード・デビュー以降5枚のアルバムを発表し、90年にバンドは解散しました。その後ソロとして活動を開始したヴェヌーティは、94年にシングル「FORTUNA」でソロ・デビュー、ややワールド・ミュージック色のあるアルバム『UN PO' DI FEBBRE』を発表します。その後カルメン・コンソーリのプロデュースを手掛け、彼女の96年のサンレモ音楽祭出場曲「AMORE DI PLASTICA」は新人部門優勝という成果を生みました。勢いにのったヴェヌーティは、コンソーリと共に フランコ・バッティアートのトリビュート盤『BATTIATO NON BATTIATO』に参加したり、イタリアの島々について歌ったオムニバス盤『MASTRA RUA』に参加するなど活動を続け、セカンド・アルバム『MICROCLIMA』を96年に発表しています。3作目となる本作は、少々毛色の変わったアルバムとなりました。全15曲のうち、頭の5曲目までは通常のスタジオ録音で、残りはカターニアでいわゆる"スタジオ・ライヴ"録音されています。コンソーリとのデュエットを含むスタジオ録音曲はヴェヌーティならではのネオ・アコ調の軽快な曲が並びますが、後半では彼のもう一つの側面であるブラジル音楽のエッセンスがみなぎっており、ちょっと油断するとマイケル・フランクスのように聞こえて来ます。アンプラグド状態のスタジオ・ライヴの曲の中に、ファースト&セカンド・アルバムから2曲ずつ演奏されていますので、フィーリングの違いを楽しむのも良いでしょう。ブラジリアン・ポップスの好きな方にもお薦めです。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE