RENATO ZERO / TUTTI GLI ZERI DEL MONDO : FONOPOLI (498489 2) 2000
レナート・ゼロの98年の『AMORE DOPO AMORE』以来のオリジナル・アルバムです。 タイトルだけ見るとギョッとしますが、これはゼロのベスト盤という意味ではなく、CDを聴いて「ゼロの世界を旅しよう!」というコンセプトの作品のようです。 旧友レナート・セリオによる美しいストリングス・アレンジは、もはや完全にゼロの音楽の一部と化しており、ゼロの世界には無くてはならない、ゼロ専属のサウンドトラックといった趣きがあります。 本作はオリジナル楽曲とカヴァー曲の二面性で組み立てられていますが、双方がうまく溶け込んでいるため、うっかりするとルーチョ・バッティスティ
RENATO ZERO / ZEROMONDO : BMG (74321 748842) 2000
選曲は誰がどうやってもこうなるだろうと言わんばかりのヒット曲のオン・パレードですが、特に70年代はバラードとディスコの両極端に分かれた曲調が多いため、好き嫌いが分かれるところでしょう。 バラード系では涙なしには聴けない「IL CIELO」や、ヒット・パレードで1位を獲得した「IL CARROZZONE」と初期の作品「INVENTI」の美しさに胸をうたれ、ディスコ系では大ヒットした「TRIANGOLO」に「MI VENDO」、ゼロらしさが出た「MADAME」、ザリッロも作曲に参加した「SESSO O ESSE」など、まさに本作のタイトル通りの「ゼロの世界」を堪能出来ます。 24ページのブックレットのうち、16ページが70年代の「化粧をしていた頃」のゼロの写真で埋めつくされており、音質も今までのどのコンピレーション盤よりも良く、かなり力の入ったプロダクトであることは確かなようです。 ゼロの莫大な音源のほんの一部ではありますが、彼の魅力が十分に伝わる、一家に一枚必携のベスト盤と言えるでしょう。
RENATO ZERO / AMORE DOPO AMORE : FONOPOLI (FON 489912 2) 1998
究極の男性ヴォーカル、余裕たっぷりの世紀末!
レナート・ゼロの黄金の70年代の作品を集めたベスト盤が発売されました。 個人的に好きなニュー・トロルスが彼の名曲「IL CIELO」をカヴァーしていたり、ミケーレ・ザリッロが彼に曲を提供したりと、何かにつけてゼロの名前が出てくるので、いつのまにか彼のとりこになっていました。 ゼロの魅力は、なんと言ってもその演劇的な歌い方と魅惑的な声にあります。
イタリアのミュージック・シーンの中でも特異な存在として君臨しているレナート・ゼロは1950年9月30日ローマ生まれで、本名をレナート・フィアッキーニと言います。良く言えば女性的、悪く言えばオカマな彼は、役者やダンサーとしての才能を天性的に持っており、その視覚性を活かしたコスチュームはバレー的でもあり、ピーター・ゲイブリエルのジェネシス時代のようでもあります。66年にデビューしたレナートは、まずミュージカル「ヘアー」のイタリア版やティット・スキッパJrのロック・オペラ「オルフェオ9」でのキャストで注目を浴びます。アルバム・デビューは73年と遅いのですが、すでにカンタウトーレとして一流のものを持っていました。ヒット曲も数多く持っており、そのどれもが印象的で比較的覚えやすいメロディーなのが彼の特徴でしょう。さて、本作はゼロの22枚目のアルバムで、珍しく素顔のゼロを拝むことが出来ます。音楽的にはポップスの王道という感じですが、時代に即したリズム感やリッチなストリングスは健在で、イタリア人らしい高くて太い声にしっかりとはまっています。ポップスといってもじっくりと曲を聴かせるタイプで、本作でも6〜7分の曲が半分近くを占めています。決してさわやかとは言えませんが、心から感動を味わいたい人にお薦めです。