のメンバーだった人で、ソロ活動と平行してアレンジャーとしても活躍しています。彼の音楽は「ソレアード」に代表されるようないわゆるメロディー指向のもので、一度聴いたら耳から離れないという素晴らしい作曲能力が有ります。歌は決して上手いとは言えませんが、それを通り越して聴くものを納得させるメロディー・ラインはさすがです。彼が長く在籍していたレーベルのCGDよりベスト盤が出ていますが、何故か新録されたこのアルバムの方が音の空間に深みが有り、私はこちらをお薦めします。
DANIEL SENTACRUZ ENSEMBLE / SOLEADO : EMI (EOR-10668) 1975
誰もが口ずさめる曲というのは、ヒットしているからという理由だけではありません。この「哀しみのソレアード」のように、日本ではむしろBGMとして生活空間の中で自然に耳に残っている、こういった曲も少なくないようです。もちろん、この曲はヨーロッパ中で大ヒットして日本でもシングルやアルバムが発売されましたが、おそらく誰もダニエル・センタクルツ・アンサンブルの名前やダリオ・バルダン・ベンボの曲だということは覚えてないでしょう。それだけこの曲・メロディーが一人歩きをして来たということは賞賛に値することだと言えます。ちなみにこの「ソレアード」という言葉は、どの辞書を開いても載っていません。ダニエル・センタクルツ・アンサンブルのリーダーでこの曲を共作したチロ・ダッミッコが「森の中に降り注ぐ陽の光」をイメージした造語だということです。
ITALIAN ARTIST CHRONICLE