ジリオラ・チンクェッティの最新ベスト!!!

perfect best


カンツォーネ・ファン、イタリアン・ポップス・ファンの方はお待ちかね、ジリオラ・チンクェッティの最新ベスト盤『パーフェクト・ベスト』がリリースされました。トヨタ「ヴィッツ」のCMで「雨」が使われて話題となったのがつい昨日のことのように思い出されるのですが、それは2002年のことなので、もうかなり時間が経ってしまったようです。

彼女の国内公式ベスト盤『ベスト・オブ・ジリオラ・チンクェッティ』は遙か1993年の発売でしたので、実に20年ぶりのリニューアルということになりました。この間にデジタル技術は大きな変革を遂げ、デジタル・リマスターによって、60年代当時に聴いていた音の瑞々しさが甦るとともに、なんと音楽そのものまでもがより良く聞こえるようになっています。

さてチンクェッティといえば、1964年のサンレモ音楽祭に16歳で初出場して優勝してしまうという華々しいデビューを飾ったことや、1969年に「雨」が日本で大ヒットしたこと、そして1970年の万博会場での来日公演など、年代ごと、楽曲ごとにエピソードや思い出をたくさん残してくれました。チンクェッティの歌を聴きながら青春をフラッシュバックさせるも良し、このCDで初めてジリオラ・チンクェッティの名前を覚えるも良し、いずれにしても今年の「ワーナーにおけるイタリア年」を象徴する1枚となることでしょう。

この『パーフェクト・ベスト』に収録されているのは全23曲。CD収録時間も70分を超えるヴォリュームで、彼女の歴代のヒット曲、代表曲のほとんどを網羅していますので、これ1枚でジリオラ・チンクェッティがどんな歌手であるかがわかるようになっています。なんといっても彼女の二大代表曲である「夢みる想い」と「雨」が続けて並んでいるのはおそらくこのCDだけですし、1966年のサンレモ音楽祭で2度目の優勝を飾った「愛は限りなく」や万博来日記念盤「つばめのように」などのヒット曲のほか、メリー・ホプキンで知られる「悲しき天使」やサイモン&ガーファンクルで一世風靡した「コンドルは飛んで行く」、カンツォーネ・スタンダードの「花咲く丘に涙して」や「忘れな草」などの秀逸なカヴァーも魅力的です。

熱心なファン向けには、初CD化となる「春風はどこに」や「アネマ・エ・コーレ」のオリジナル・ヴァージョンが収録されていることも話題でしょう。

チンクェッティ人気、カンツォーネ人気が再燃している昨今ですが、ワーナーが保有しているCGD、フォニット・チェトラ、ワーナー・ブラザーズといったレーベルにはイタリアのポピュラー音楽の歴史が詰まっていますので、これからも多くの名曲がリリースされるように応援していきましょう。


GIGLIOLA CINQUETTI PERFECT BEST
WPCR-15045
全曲解説・歌詞・対訳付き
24ビット・リマスター音源
定価2,100円(税込み)

1. 夢みる想い
2. 雨
3. 愛は限りなく
4. あこがれはいつも心に
5. 薔薇のことづけ
6. つばめのように
7. ローザ・ネーラ (愛の黒バラ)
8. 鏡
9. 悲しき天使
10. ボエーム
11. アネマ・エ・コーレ
12. ナポリは恋人
13. ロマンティコ・ブルース
14. 恋よまわれ
15. 日曜はミサに
16. コンドルは飛んで行く
17. 春風はどこに
18. 花咲く丘に涙して
19. つた
20. 夢はめぐり来て
21. ふしぎな気持ち
22. 太陽のとびら
23. 忘れな草

Author : italianmusic : 09:02

ムジカヴィータ・イタリア 2号絶賛発売中!!

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イタリア音楽専門誌「ムジカヴィータ・イタリア」の第2号が完成し、6月29日より販売が開始されました。季刊誌としてこの3月にスタートしたわけですが、当初は「年4回」のリリースということで余裕かと思っていたものの、いざ始めてみるとあっという間に次の締め切りが迫って来ており、想像以上にあわただしく編集作業に追われる日々となっています。

さて今回は表紙のとおり、ジリオラ・チンクェッティを特集しています。60年代に始まった日本でのカンツォーネ・ブームの牽引役となった元祖アイドル歌手のチンクェッティのヒストリーを12ページにわたって掲載しているのですが、活動歴や賞歴が多すぎて、1969年の「雨」までしかご紹介できませんでした。また近いうちにパート2として続編特集を組みたいと思っています。

また、このゴールデン・ウィークに川崎クラブチッタで行われた「イタリアン・プログレッシヴ・ロック・フェスティヴァル2013」のコンサート・レビューと、出演した6組のうち5組にインタヴューを敢行しましたので、その全貌を特集しています。なかでも現在のイタリアン・ポップス・シーンで大活躍しているムゼオ・ローゼンバッハのジャンカルロ・ゴルツィ(現マティア・バザール)やアルベルト・ラディウス(フォルムラ・トレ)のインタヴューは必見です。

今回から新たにナポレターナの名曲を掘り下げるシリーズも始まり、カンツォーネ、ナポレターナ、イタリアン・ロック、イタリアン・ポップスなど、ジャンルを固定しない内容でてんこ盛りとなっています。ぜひお手にとってご覧下さい。

なお、ムジカヴィータ・イタリアは書店での店頭販売は行っておりませんので、ディスクユニオンなどのCDショップの他、アマゾン等のネット・ショップにてお求め下さるようお願い致します。

Author : italianmusic : 11:00

ムジカヴィータ・イタリア 遂に創刊しました!!



ツイッターでは以前から告知しておりましたが、この度イタリア音楽専門情報誌「ムジカヴィータ・イタリア」を創刊させていただきました。

昔も今も変わらずに興味深い良質な音楽を聴かせてくれるイタリアン・ミュージックを伝える雑誌が日本では皆無だということで、自らの雑誌の創刊に至ったわけですが、イタリアン・ロックやイタリアン・ポップスに限らず、カンツォーネやナポレターナ、ビート・ロック、カンタウトーレ、映画音楽、ジャズ、クラシックに至る全ての音楽ジャンルを取り扱う予定ですので、世代に関係なくイタリア好きの方なら誰にでも楽しんでいただけることと思います。

創刊号の特集は、1「イタリア音楽って何?」と2「ルーチョ・バッティスティ総力特集」です。
1「イタリア音楽って何?」では、大きなジャンル枠としてカンツォーネ、ナポレターナ、イタリアン・ポップス、イタリアン・ロックについて、それぞれ簡単な歴史と概要を解説しています。
2「ルーチョ・バッティスティ総力特集」では、カンツォーネとロックの橋渡し役となったルーチョ・バッティスティを30ページにわたって大特集しています。イタリア音楽界のゴッドファーザーと呼ばれたバッティスティの3万字に及ぶロング・ヒストリーをはじめ、公式音源の全てを網羅したディスコグラフィや日本盤レコード・リストなど、コレクター諸氏にも興味をもっていただける充実した内容となっています。バッティスティの場合、著名アーティストたちに書いた名曲も多く、大ヒットしたエーメン・コーナーの「Half as nice」も彼の手による曲でした。惜しくも1998年に56歳という若 さで亡くなっていますが、15年が経った今も彼の人気は全く衰えることなく、今年になってからシングル・レコード全集がリリースされるなど、ますます盛り上がる傾向にあるようです。とにかく彼の生涯が日本語で読めることだけでも快挙といって良いでしょう。

ほかにもシリーズとして「サンレモ音楽祭」を初回の1951年から毎号1年ずつ振り返るページやその他の音楽祭を紹介するページが常設されていますし、すでに複数回の来日を経験しているシモーナ・モリナーリやつい先日ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」の初演に合わせて来日したリッカルド・コッチャンテへのインタヴューなども掲載されています。

さらに多彩な切り口によるコラムも充実しています。カンツォーネの時代からキングレコードで制作担当されていた新井健司氏、プログレ畑では絶対の信頼を得ている難波弘之氏の経験談のほか、書籍や映画、鉄道ネタに至るまで、全てイタリアに関する内容ばかりです。

雑誌はA4サイズの大判で、極力大きめの文字で掲載してエルダー層にも読みやすくしています。全92ページと見た目は薄いですが、内容はかなり厚くなっています。ぜひお手にとってイタリア音楽の楽しさを再確認していただきたく思います。

*発売は3月27日ですが、すでにアマゾンでは販売がはじまっているようです。http://bit.ly/Yrg5we

Author : italianmusic : 10:26