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2007年11月10日

PFM + NEW TROLLS = BLUES X ROCK'N'ROLL

SLOWFEET / ELEPHANT MEMORY : AEREOSTELLA (0185742AER) 2007

SLOWFEET / ELEPHANT MEMORY

 PFMのフランツ・ディ・チョッチョ(Dr)とニュー・トロルスのヴィットリオ・デ・スカルツィ(Key)、そしてイタリアン・ ブルース界の重鎮、パオロ・ボンファンティ(G)が結成したスロウフィートが遂にアルバムを発表しました。 このバンドは2003年頃からライヴ活動をはじめており、オリジナル・メンバーにはマウロ・パガーニも名を連ねていました。実は、 2005年に一度来日公演のオファーがあり、ニュー・トロルスの初来日公演前だったこともあり、ぜひともヴィットリオ・デ・スカルツィとマウロ・ パガーニに来日して欲しかったのですが、いかんせんカヴァーを中心としたレパートリーのライヴ・バンドなので、 集客が難しいという判断で流れてしまいました。ただ、その変わりに、ニュー・ トロルスがストリングスと共演するという条件で翌2006年の初来日公演が決まったので、その時はそれで良いと思っていました。

 でも、このアルバムを聴いたら、やっぱりこのバンドでもライヴを見てみたいという気にさせてくれます。というのも、 収録曲は全て60年代末期のブリティッシュ・ビート・ロックのカヴァーで構成されており、 いかに彼らが当時イギリスの音楽に影響を受けていたかがわかるし、 なんといってもほとんど一発録りの状態で楽しそうに演奏する姿が目に浮かんでくるからです。セッションなどという固い言葉ではなく、「大人の遊び」 といった方がピッタリな本作は、40代以上のロック・ファンにはかなり好意的に迎えられるのではないでしょうか。slowfeet then

 収録曲;
1. My generation (the Who)
2. All along the Watchtower (Bob Dylan)
3. The Last time (Rolling Stones)
4. Manic Depression (Jimi Hendrix)
5. White Room (Cream)
6. Dr. Robert & Nowhere man (The Beatles)
7. We gotta get out of this place (Animals)
8. A Whiter shade of pale (Procol Harum)
9. All day and all the night long (Kinks)

 さて、本作ではマウロ・パガーニの替わりにPFMの御用達ミュージシャンであるルーチョ・ファッブリ(Vln)が参加しています。 ご覧のとおり、曲目だけみればただのカヴァー・アルバムですが、1曲1曲の中には、それぞれのアーティストの別の曲のフレーズが挿入されていたり、 ヴォーカルの節回しもフランツやヴィットリオ、パオロが代わる代わる絶妙に入り組んできて、なかなか一筋縄ではいかない作りは、 さすがこの道40年のベテランの面目躍如といったところでしょうか。聴いていて結構楽しいので、ワンショットではなく、 のんびりと象のテンポでずーっと活動を続けていて欲しいなと思います。

 ヴィットリオが熱唱する「青い影」なんて、おやすみ前にいかがでしょう?

Author : italianmusic : 2007年11月10日 00:31