IVANO FOSSATI



IVANO FOSSATI DOUBLE LIFE / NOT ONE WORD : SONY (SK 89689 2) 2001

WAIT!!  イヴァーノ・フォッサーティの新作は、ダブルライフと称したユニットでのインスト作品となりました。ユニット名から察するに、カンタウトーレとしてのイヴァーノとは違った、ピアニストとしての活動も並行して行なっていくという意思の表れなのでしょう。彼は過去に一度だけサントラ盤『IL TORO』で同様のインスト作品を制作したことがありましたが、今回は本格的にオリジナル・アルバムとして作られたもののようです。パーマネント・メンバーは息子のクラウディオ・フォッサーティ(ドラム)とマルティーナ・マルキオーリ(チェロ)にアレンジでパオロ・シルヴェストリを従え、さらにオーケストラも導入してかなりクォリティの高い環境音楽を奏でています。ウィンダムヒルの作品というよりは、ECMレーベルのようなジャズ要素の高い作品といった方が良いでしょう。ジャケットも結構それっぽくて素敵です。



IVANO FOSSATI / LA DISCIPLINA DELLA TERRA : COLUMBIA (COL 495072 2) 2000

WAIT!!  イヴァーノ・フォッサーティの4年ぶりのオリジナル・アルバムです。 94年のサントラ盤『IL TORO』以降、2年おきに『MACRAME'』、『TIME AND SILENCE』(ベスト盤)と発表して来ており、今年はまさに期待通りのリリース&期待以上のクォリティに、個人的に大満足の作品となっています。

 イヴァーノは1951年9月21日にジェノヴァで生まれていますが、71年のデリリウムでのデビュー以来、オスカー・プルデンテと組んだりしながら、73年にはソロとしての活動を始め、プロデューサーとしてもアンナ・オクサフィオレッラ・マンノイアパッティ・プラーヴォなどのヒット作を手掛け、ソロ・アルバムはベスト盤を含めて本作で18枚目となる、超ベテラン・カンタウトーレです。

 『MACRAME'』と比べてみて著しく違った点はありませんが、50才近い彼の「パワー」がひしめいた傑作だということは確かです。 特に9分半にも及ぶ「IUBILAEM BOLERO」のジャズ・ロック的アプローチが圧巻で、後半のインスト部分などはまさにプログレッシヴな展開で圧倒させられます。



IVANO FOSSATI / BUONTEMPO (DAL VIVO VOLUME 1) : EPIC (EPC 473901 2) 1993

NOW LOADING!!  イヴァーノ・フォッサーティのライヴ・アルバムです。新譜ではありませんが、心に染み渡る、何度聴いても感動させられるアルバムなので紹介します。

 51年生まれなのでファブリツィオ・デ・アンドレと一回り程年が離れていますが、決して引けを取らない優秀なカンタウトーレです。 彼はもともとデリリウムというプログレ・バンドのリーダー、リード・ヴォーカルとしてデビューしましたが、71年のファースト・アルバム発表後脱退、ソロとして今までに14枚ものアルバムを出しているベテランです。 独特の低くしゃがれた声はデビュー以来変わっていませんが、その素朴で牧歌的な歌唱は本当に説得力が有ります。

 ライヴ・アルバムは初めてですが全ての時代からのベスト的選曲で、イヴァーノを知るにはうってつけの一枚でしょう。中でも「UNA NOTTE IN ITALIA」の哀愁は、必ずやあのイタリアの地の夕べを想起させてくれることでしょう。同時にもう一枚「CARTE DA DECIFRARE (DAL VIVO VOLUME 2)」が有り、是非ともこの2枚はそろえて損はさせません。


ITALIAN ARTIST CHRONICLE